基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題45 解説
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解説
方針・初手
大小2つのサイコロは区別されるので、$(A,B)$ の組は全部で $6\times 6=36$ 通りあり、すべて同様に確からしい。
方程式
$$ x^2-Ax+B=0
$$
について、条件ごとに $(A,B)$ の個数を数えればよい。
解法1
**(1)**
$x=1$ を解にもつ条件を求める。
$x=1$ を代入すると、
$$ 1-A+B=0
$$
より、
$$ A=B+1
$$
である。
$A,B$ はともに $1$ から $6$ までの整数なので、
$$ (B,A)=(1,2),(2,3),(3,4),(4,5),(5,6)
$$
の $5$ 通りである。
したがって、確率は
$$ \frac{5}{36}
$$
である。
**(2)**
$x=2$ を解にもつ条件を求める。
$x=2$ を代入すると、
$$ 4-2A+B=0
$$
より、
$$ B=2A-4
$$
である。
$1\leqq B\leqq 6$ より、
$$ 1\leqq 2A-4\leqq 6
$$
であるから、
$$ 3\leqq A\leqq 5
$$
となる。
よって、
$$ (A,B)=(3,2),(4,4),(5,6)
$$
の $3$ 通りである。
したがって、確率は
$$ \frac{3}{36}=\frac{1}{12}
$$
である。
(3) 2つの異なる実数解をもつ条件は、判別式を $D$ とすると
$$ D=A^2-4B>0
$$
である。
すなわち、
$$ B<\frac{A^2}{4}
$$
を満たす $(A,B)$ を数えればよい。
$A=1$ のとき、$B<\dfrac14$ なので $0$ 通り。
$A=2$ のとき、$B<1$ なので $0$ 通り。
$A=3$ のとき、$B<\dfrac94$ なので $B=1,2$ の $2$ 通り。
$A=4$ のとき、$B<4$ なので $B=1,2,3$ の $3$ 通り。
$A=5$ のとき、$B<\dfrac{25}{4}$ なので $B=1,2,3,4,5,6$ の $6$ 通り。
$A=6$ のとき、$B<9$ なので $B=1,2,3,4,5,6$ の $6$ 通り。
したがって、条件を満たす組は
$$ 0+0+2+3+6+6=17
$$
通りである。
よって、確率は
$$ \frac{17}{36}
$$
である。
(4) 2つの異なる整数解をもつ条件を考える。
方程式が
$$ x^2-Ax+B=0
$$
であるから、2つの整数解を $m,n$ とすると、解と係数の関係より
$$ m+n=A,\qquad mn=B
$$
である。
ここで $A>0,\ B>0$ なので、整数解が2つある場合、それらはともに正の整数でなければならない。さらに異なる解なので、$m<n$ としてよい。
正の整数 $m<n$ について、
$$ m+n\leqq 6,\qquad mn\leqq 6
$$
を満たすものを数える。
$m=1$ のとき、$n=2,3,4,5$ が可能であり、これらは
$$ (A,B)=(3,2),(4,3),(5,4),(6,5)
$$
を与える。
$m=2$ のとき、$n=3$ が可能であり、
$$ (A,B)=(5,6)
$$
を与える。
$m\geqq 3$ のとき、$m<n$ かつ $m+n\leqq 6$ を満たすものはない。
したがって、条件を満たす組は $5$ 通りである。
よって、確率は
$$ \frac{5}{36}
$$
である。
(5) 実数解をもたない条件は、
$$ D=A^2-4B<0
$$
である。
すなわち、
$$ B>\frac{A^2}{4}
$$
を満たす $(A,B)$ を数えればよい。
$A=1$ のとき、$B>\dfrac14$ なので $B=1,2,3,4,5,6$ の $6$ 通り。
$A=2$ のとき、$B>1$ なので $B=2,3,4,5,6$ の $5$ 通り。
$A=3$ のとき、$B>\dfrac94$ なので $B=3,4,5,6$ の $4$ 通り。
$A=4$ のとき、$B>4$ なので $B=5,6$ の $2$ 通り。
$A=5$ のとき、$B>\dfrac{25}{4}$ を満たす $B$ はない。
$A=6$ のとき、$B>9$ を満たす $B$ はない。
したがって、条件を満たす組は
$$ 6+5+4+2+0+0=17
$$
通りである。
よって、確率は
$$ \frac{17}{36}
$$
である。
解説
この問題では、$A,B$ がサイコロの目であるため、まず $(A,B)$ の全事象が $36$ 通りであることを押さえる必要がある。
$x=1$ や $x=2$ を解にもつ条件は、直接代入して $A,B$ の関係式に直せばよい。
実数解の有無や異なる実数解の判定では、判別式
$$ D=A^2-4B
$$
を用いる。$D>0$ なら2つの異なる実数解、$D=0$ なら重解、$D<0$ なら実数解をもたない。
整数解については、判別式が平方数であるかを調べる方法もあるが、今回は
$$ m+n=A,\qquad mn=B
$$
とおいて正の整数解の組を直接数える方が見落としにくい。
答え
**(1)**
$$ \boxed{\frac{5}{36}}
$$
**(2)**
$$ \boxed{\frac{1}{12}}
$$
**(3)**
$$ \boxed{\frac{17}{36}}
$$
**(4)**
$$ \boxed{\frac{5}{36}}
$$
**(5)**
$$ \boxed{\frac{17}{36}}
$$