基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題75 解説
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解説
方針・初手
5個の玉の選び方は、取り出す順序を考えないので全体で
$$ {}_{10}C_5=252
$$
通りである。
取り出した5個を小さい順に $X_1<X_2<X_3<X_4<X_5$ と見ると、各条件は「5個の部分集合」に対する条件として数えられる。
解法1
(1) $X_3=8$ となる確率
$X_3=8$ であるためには、取り出した5個の中に $8$ が含まれ、$8$ より小さい数がちょうど2個、$8$ より大きい数がちょうど2個含まれればよい。
$8$ より小さい数は $1,2,\ldots,7$ の7個、$8$ より大きい数は $9,10$ の2個である。したがって条件を満たす選び方は
$$ {}*{7}C_2\cdot{}*{2}C_2=21
$$
通りである。
よって求める確率は
$$ \frac{21}{252}=\frac{1}{12}
$$
である。
(2) $X_5-X_1=7$ となる確率
$X_5-X_1=7$ であるから、最小値を $X_1=a$ とすると、最大値は $X_5=a+7$ である。
$1\leq a$ かつ $a+7\leq 10$ より、
$$ a=1,2,3
$$
である。
最小値 $a$ と最大値 $a+7$ を固定すると、残りの3個は
$$ a+1,a+2,\ldots,a+6
$$
の6個から選べばよい。したがって、各 $a$ について
$$ {}_{6}C_3=20
$$
通りある。
$a$ は3通りなので、条件を満たす選び方は
$$ 3\cdot{}_{6}C_3=60
$$
通りである。
よって求める確率は
$$ \frac{60}{252}=\frac{5}{21}
$$
である。
(3) $X_1$ が $X_3$ の約数で、かつ $X_3$ が $X_5$ の約数となる確率
$X_3$ は5個のうち3番目に小さい数なので、$X_3$ より小さい数が2個、$X_3$ より大きい数が2個選ばれている。
また、$X_3$ が $X_5$ の約数であり、$X_5>X_3$ かつ $X_5\leq 10$ である。したがって $X_3$ として可能性があるのは
$$ X_3=3,4,5
$$
である。これらについて場合分けして数える。
**(i)**
$X_3=3$ のとき
$3$ より小さい数は $1,2$ の2個しかないので、必ず $1,2$ を選ぶ。このとき $X_1=1$ であり、$1$ は $3$ の約数である。
また、$3$ の倍数で $3$ より大きく $10$ 以下のものは $6,9$ である。
$X_5=6$ のとき、$X_4$ は $4,5$ から選ぶので2通り。
$X_5=9$ のとき、$X_4$ は $4,5,6,7,8$ から選ぶので5通り。
よってこの場合は
$$ 2+5=7
$$
通りである。
**(ii)**
$X_3=4$ のとき
$4$ より小さい数 $1,2,3$ から2個を選ぶ。選んだ2個のうち小さい方が $X_1$ である。
選び方は
$$ {1,2},{1,3},{2,3}
$$
の3通りであり、それぞれ $X_1=1,1,2$ となる。いずれも $4$ の約数である。
また、$4$ の倍数で $4$ より大きく $10$ 以下のものは $8$ のみであるから、$X_5=8$ である。
このとき $X_4$ は $5,6,7$ から選ぶので3通り。
よってこの場合は
$$ 3\cdot 3=9
$$
通りである。
**(iii)**
$X_3=5$ のとき
$5$ より小さい数 $1,2,3,4$ から2個を選ぶ。$X_1$ が $5$ の約数である必要があるが、$5$ より小さい $5$ の約数は $1$ だけである。
したがって、選ぶ2個のうち小さい方が $1$ でなければならない。可能な選び方は
$$ {1,2},{1,3},{1,4}
$$
の3通りである。
また、$5$ の倍数で $5$ より大きく $10$ 以下のものは $10$ のみであるから、$X_5=10$ である。
このとき $X_4$ は $6,7,8,9$ から選ぶので4通り。
よってこの場合は
$$ 3\cdot 4=12
$$
通りである。
以上より、条件を満たす選び方は
$$ 7+9+12=28
$$
通りである。
よって求める確率は
$$ \frac{28}{252}=\frac{1}{9}
$$
である。
解説
この問題では、5個を同時に取り出すので、順列ではなく組合せで数えるのが基本である。取り出した後に小さい順へ並べるだけなので、1つの選び方がただ1つの $(X_1,X_2,X_3,X_4,X_5)$ に対応する。
(1) は中央値 $X_3$ を固定し、その前後に何個ずつ必要かを数える問題である。
(2) は最小値と最大値の差を固定し、端を決めてから中の3個を選ぶ問題である。
(3) は約数条件が $X_1,X_3,X_5$ にまたがるため、まず $X_3$ を固定するのが有効である。特に $X_3$ が $X_5$ の約数であることから、$X_3$ の候補が $3,4,5$ に限られる点が重要である。
答え
**(1)**
$$ \frac{1}{12}
$$
**(2)**
$$ \frac{5}{21}
$$
**(3)**
$$ \frac{1}{9}
$$