基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題86 解説
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解説
方針・初手
点 $P$ が現在 $k$ にあるとき、最終的に $5$ に到達して終了する確率を $a_k$ とおく。
さいころの目が $1,2,3,4$ のとき $+1$ だけ動くので、その確率は
$$ p=\frac{4}{6}=\frac{2}{3}
$$
であり、目が $5,6$ のとき $-1$ だけ動くので、その確率は
$$ q=\frac{2}{6}=\frac{1}{3}
$$
である。
求める確率は、点 $1$ から出発するので $a_1$ である。
解法1
点 $0$ に到達したら失敗、点 $5$ に到達したら成功であるから、
$$ a_0=0,\qquad a_5=1
$$
である。
また、$1\leqq k\leqq 4$ に対して、点 $k$ から次に $k+1$ へ進む確率は $\frac{2}{3}$、$k-1$ へ進む確率は $\frac{1}{3}$ である。したがって
$$ a_k=\frac{2}{3}a_{k+1}+\frac{1}{3}a_{k-1}
$$
が成り立つ。
両辺に $3$ をかけて整理すると、
$$ 3a_k=2a_{k+1}+a_{k-1}
$$
すなわち
$$ 2(a_{k+1}-a_k)=a_k-a_{k-1}
$$
である。
ここで
$$ d_k=a_k-a_{k-1}
$$
とおくと、
$$ 2d_{k+1}=d_k
$$
より
$$ d_{k+1}=\frac{1}{2}d_k
$$
となる。したがって、$d_1=a_1-a_0=a_1$ とおくと、
$$ d_1=a_1,\quad d_2=\frac{1}{2}a_1,\quad d_3=\frac{1}{4}a_1,\quad d_4=\frac{1}{8}a_1,\quad d_5=\frac{1}{16}a_1
$$
である。
一方、
$$ a_5-a_0=d_1+d_2+d_3+d_4+d_5
$$
であり、$a_5=1,\ a_0=0$ だから
$$ 1=a_1\left(1+\frac{1}{2}+\frac{1}{4}+\frac{1}{8}+\frac{1}{16}\right)
$$
となる。
括弧内を計算すると、
$$ 1+\frac{1}{2}+\frac{1}{4}+\frac{1}{8}+\frac{1}{16} =\frac{31}{16}
$$
であるから、
$$ 1=a_1\cdot \frac{31}{16}
$$
よって
$$ a_1=\frac{16}{31}
$$
である。
解説
この問題は、点 $0$ または点 $5$ に到達した時点で終了する偏りのあるランダムウォークである。
重要なのは、「点 $k$ から最終的に $5$ に到達する確率」を $a_k$ とおき、次の1回の移動に注目して漸化式を立てることである。
等確率で左右に動く場合なら確率は位置に比例するが、今回は右へ進む確率が $\frac{2}{3}$、左へ進む確率が $\frac{1}{3}$ と異なるため、単純に $\frac{1}{5}$ とはならない。差分 $a_k-a_{k-1}$ が等比数列になることを使うのが処理の要点である。
答え
$$ \frac{16}{31}
$$