基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題88 解説
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解説
方針・初手
(1)はまず積分を実行し、$a,b,c$ に関する整数方程式へ変形する。特に $c$ がさいころの目で正であることを使う。
(2)は対数の底を $a$ にそろえる。$\log_b c$ を $\log_a b,\log_a c$ で表すと、条件式が因数分解できる。
解法1
全事象数は、さいころを3回投げるので
$$ 6^3=216
$$
通りである。
まず(1)を考える。
$$ \begin{aligned} \int_0^c (x-a)(x-b),dx &= \int_0^c {x^2-(a+b)x+ab},dx \end{aligned} $$
より、
$$ \begin{aligned} \int_0^c (x-a)(x-b),dx &= \frac{c^3}{3}-\frac{(a+b)c^2}{2}+abc \end{aligned} $$
である。これが $0$ であり、かつ $c>0$ だから、
$$ \frac{c^2}{3}-\frac{(a+b)c}{2}+ab=0
$$
となる。両辺を $6$ 倍して、
$$ 2c^2-3(a+b)c+6ab=0
$$
を得る。この式を変形すると、
$$ 3(2a-c)(2b-c)+c^2=0
$$
すなわち
$$ (2a-c)(2b-c)=-\frac{c^2}{3}
$$
である。左辺は整数なので、$c^2$ は $3$ で割り切れる。したがって $c$ は $3$ の倍数であり、さいころの目であることから
$$ c=3,\ 6
$$
に限られる。
$c=3$ のとき、
$$ (2a-3)(2b-3)=-3
$$
である。$a,b$ は $1$ から $6$ までの整数なので、$2a-3,2b-3$ の取り得る値は
$$ -1,\ 1,\ 3,\ 5,\ 7,\ 9
$$
である。この中で積が $-3$ となるのは
$$ (2a-3,2b-3)=(-1,3),(3,-1)
$$
である。よって
$$ (a,b,c)=(1,3,3),(3,1,3)
$$
を得る。
$c=6$ のとき、
$$ (2a-6)(2b-6)=-12
$$
である。$2a-6,2b-6$ の取り得る値は
$$ -4,\ -2,\ 0,\ 2,\ 4,\ 6
$$
である。この中で積が $-12$ となるのは
$$ (2a-6,2b-6)=(-2,6),(6,-2)
$$
である。よって
$$ (a,b,c)=(2,6,6),(6,2,6)
$$
を得る。
したがって、(1)の条件を満たす組は $4$ 通りであるから、求める確率は
$$ \frac{4}{216}=\frac{1}{54}
$$
である。
次に(2)を考える。
$a,b\geqq 2$ であるから、$\log_a b$ は正である。ここで
$$ x=\log_a b,\qquad y=\log_a c
$$
とおく。底の変換公式より、
$$ \log_b c=\frac{\log_a c}{\log_a b}=\frac{y}{x}
$$
である。条件式
$$ 2\log_a b-2\log_a c+\log_b c=1
$$
は
$$ 2x-2y+\frac{y}{x}=1
$$
となる。両辺に $x$ をかけると、
$$ 2x^2-2xy+y=x
$$
である。これを整理すると、
$$ 2x^2-x-2xy+y=0
$$
すなわち
$$ (2x-1)(x-y)=0
$$
となる。
よって、次の2つの場合に分かれる。
**(i)**
$x=y$ のとき
$$ \log_a b=\log_a c
$$
である。底 $a$ は $a\geqq 2$ なので、対数関数は一対一である。したがって
$$ b=c
$$
である。
このとき $a$ は $2,3,4,5,6$ の $5$ 通り、$b$ も $2,3,4,5,6$ の $5$ 通りであり、$c=b$ と決まる。よって
$$ 5\cdot 5=25
$$
通りである。
**(ii)**
$2x-1=0$ のとき
$$ \log_a b=\frac12
$$
である。したがって
$$ b=a^{1/2}
$$
すなわち
$$ a=b^2
$$
である。
$a,b$ はさいころの目で、かつ $a,b\geqq 2$ だから、
$$ (a,b)=(4,2)
$$
のみである。このとき $c$ は $1,2,3,4,5,6$ のいずれでもよいので、$6$ 通りである。
ただし、(i) と (ii) の両方に含まれる場合がある。それは
$$ (a,b)=(4,2),\qquad b=c
$$
すなわち
$$ (a,b,c)=(4,2,2)
$$
の $1$ 通りである。
したがって、(2)の条件を満たす組は
$$ 25+6-1=30
$$
通りである。よって求める確率は
$$ \frac{30}{216}=\frac{5}{36}
$$
である。
解説
(1)では、積分後の式をそのまま代入で調べるのではなく、
$$ 3(2a-c)(2b-c)+c^2=0
$$
の形にすることが重要である。これにより、まず $c$ が $3$ の倍数に限られることが分かり、確認すべき場合が $c=3,6$ だけになる。
(2)では、対数の底をそろえる処理が中心である。$\log_b c$ を $\log_a b,\log_a c$ で表すと、条件式が
$$ (2x-1)(x-y)=0
$$
と因数分解できる。ここから $b=c$ の場合と $a=b^2$ の場合に分けて数えればよい。最後に重複を1つ引く点が数え上げの注意点である。
答え
**(1)**
$$ \frac{1}{54}
$$
**(2)**
$$ \frac{5}{36}
$$