基礎問題集
数学A 確率「確率」の問題93 解説
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解説
方針・初手
3回の取り出しは順序つきで考える。全事象は
$$ n^3
$$
通りである。
図形 $D$ は、選ばれた円周上の点の個数によって、1点・線分・三角形に分かれる。また、円に内接する三角形が直角三角形となる条件、二等辺三角形となる条件を、正 $n$ 角形の頂点の並びで数える。
解法1
**(1)**
$D$ が1点となるのは、3回とも同じ番号を引くときである。番号の選び方は $n$ 通りなので、その確率は
$$ \frac{n}{n^3}=\frac{1}{n^2}
$$
である。
$D$ が線分となるのは、選ばれた点がちょうど2種類であるときである。2つの番号の選び方は ${}_{n}\mathrm{C}_{2}$ 通りであり、その2つがともに現れるような3回の並びは
$$ 2^3-2=6
$$
通りである。よって場合の数は
$$ {}_{n}\mathrm{C}_{2}\cdot 6=3n(n-1)
$$
であるから、確率は
$$ \frac{3n(n-1)}{n^3}=\frac{3(n-1)}{n^2}
$$
である。
$D$ が三角形となるのは、選ばれた点がすべて異なるときである。円周上の異なる3点は三角形をつくるので、場合の数は
$$ n(n-1)(n-2)
$$
である。したがって確率は
$$ \begin{aligned} \frac{n(n-1)(n-2)}{n^3} &= \frac{(n-1)(n-2)}{n^2} \end{aligned} $$
である。
**(2)**
$n$ が偶数のとき、円周上の $n$ 個の点には直径の両端となる組が
$$ \frac{n}{2}
$$
組ある。
円に内接する三角形が直角三角形となるのは、その一辺が円の直径となるときである。したがって、まず直径の両端となる2点を選び、残りの1点をそれ以外の点から選べばよい。
直径の選び方は $\dfrac{n}{2}$ 通り、残りの1点の選び方は $n-2$ 通りである。これでできる3点の集合は
$$ \frac{n}{2}(n-2)
$$
通りである。
ただし、実際には $k_1,k_2,k_3$ は順序つきなので、各三角形に対して $3!$ 通りの並びがある。よって場合の数は
$$ \frac{n}{2}(n-2)\cdot 6=3n(n-2)
$$
である。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{3n(n-2)}{n^3} &= \frac{3(n-2)}{n^2} \end{aligned} $$
である。
**(3)**
$n$ が6の倍数であるとする。二等辺三角形は、通常通り正三角形も含めて数える。
まず、頂点の集合として二等辺三角形を数える。ある頂点を頂角の頂点として固定する。この頂点から左右に同じだけ離れた2点を選べば、二等辺三角形ができる。
$n$ が偶数なので、固定した頂点からの距離として選べるのは
$$ 1,2,\dots,\frac{n}{2}-1
$$
である。距離 $\dfrac{n}{2}$ の点はただ1点しかなく、左右の2点を作れないため除く。
したがって、頂角の頂点と距離の選び方による数え上げは
$$ \begin{aligned} n\left(\frac{n}{2}-1\right) &= \frac{n(n-2)}{2} \end{aligned} $$
通りである。
ここで、正三角形でない二等辺三角形は、頂角の頂点がただ1つに決まるので1回だけ数えられる。一方、正三角形は3つの頂点のどれを頂角と見ても二等辺三角形になるため、3回ずつ数えられている。
$n$ が6の倍数であるから、円周上の点を3等分してできる正三角形が存在する。正三角形の個数は
$$ \frac{n}{3}
$$
個である。
よって、二等辺三角形の頂点集合の個数は、正三角形の重複分を補正して
$$ \begin{aligned} \frac{n(n-2)}{2}-2\cdot \frac{n}{3} &= \frac{n(3n-10)}{6} \end{aligned} $$
である。
各三角形に対して、$k_1,k_2,k_3$ の順序は $3!$ 通りあるので、場合の数は
$$ \begin{aligned} \frac{n(3n-10)}{6}\cdot 6 &= n(3n-10) \end{aligned} $$
である。
したがって、求める確率は
$$ \begin{aligned} \frac{n(3n-10)}{n^3} &= \frac{3n-10}{n^2} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題では、カードの取り出しは順序つきで数えるのが基本である。したがって、全体を常に $n^3$ 通りとして扱うと整理しやすい。
(1) は、選ばれた点の種類数だけを見ればよい。円周上の異なる3点は必ず三角形を作るので、3点が一直線に並ぶ場合を別に考える必要はない。
(2) は、円周角の定理を使う。円に内接する三角形が直角三角形になる条件は、斜辺が直径であることに尽きる。
(3) は、二等辺三角形を頂角の頂点から数えるのが自然である。ただし、正三角形は3回数えられるため、そこだけ補正が必要である。この重複処理を落とすと答えがずれる。
答え
**(1)**
$D$ が1点となる確率は
$$ \frac{1}{n^2}
$$
である。
$D$ が線分となる確率は
$$ \frac{3(n-1)}{n^2}
$$
である。
$D$ が三角形となる確率は
$$ \frac{(n-1)(n-2)}{n^2}
$$
である。
**(2)**
$$ \frac{3(n-2)}{n^2}
$$
**(3)**
$$ \frac{3n-10}{n^2}
$$