基礎問題集
数学A 確率「確率(反復試行)」の問題19 解説
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解説
方針・初手
$P_n$ を組合せで表し、隣り合う項 $P_n$ と $P_{n+1}$ の大小を比較する。最大値を与える $n$ は、数列 $P_n$ が増加から減少へ切り替わるところを見ればよい。
解法1
3個の球を同時に取り出すので、全事象の数は
$$ {}_{n+6}\mathrm{C}_{3}
$$
である。
青球が1個、赤球が2個である取り出し方は、青球6個から1個、赤球$n$個から2個を選ぶので
$$ {}_{6}\mathrm{C}_{1}{}_{n}\mathrm{C}_{2}
$$
通りである。したがって
$$ P_n=\frac{{}_{6}\mathrm{C}_{1}{}_{n}\mathrm{C}_{2}}{{}_{n+6}\mathrm{C}_{3}}
$$
である。
これを整理すると、
$$ \begin{aligned} P_n &=\frac{6\cdot \dfrac{n(n-1)}{2}}{\dfrac{(n+6)(n+5)(n+4)}{6}}\\ &=\frac{18n(n-1)}{(n+6)(n+5)(n+4)} \end{aligned}
$$
となる。
次に、$P_n>P_{n+1}$ となる条件を調べる。
$$ \begin{aligned} P_{n+1} &= \frac{18(n+1)n}{(n+7)(n+6)(n+5)} \end{aligned} $$
であるから、
$$ \frac{18n(n-1)}{(n+6)(n+5)(n+4)}
>
\frac{18n(n+1)}{(n+7)(n+6)(n+5)}
$$
を考える。$n\geqq 2$ なので、正の共通因子 $18n$、および $(n+6)(n+5)$ を消去できる。
$$ \frac{n-1}{n+4}>\frac{n+1}{n+7}
$$
両辺の分母は正であるから、交差にかけてよい。
$$ (n-1)(n+7)>(n+1)(n+4)
$$
展開すると、
$$ n^2+6n-7>n^2+5n+4
$$
よって
$$ n>11
$$
である。
したがって、$P_n>P_{n+1}$ を満たす最小の自然数 $n$ は
$$ n=12
$$
である。
また、上の比較より、$n<11$ のときは $P_n<P_{n+1}$、$n=11$ のときは $P_{11}=P_{12}$、$n>11$ のときは $P_n>P_{n+1}$ である。
よって、$P_n$ は $n=11$ まで増加し、$n=11$ と $n=12$ で同じ値をとり、その後は減少する。
したがって、$P_n$ を最大にする $n$ は
$$ n=11,\ 12
$$
である。
解説
この問題では、まず $P_n$ を正確に組合せで表すことが重要である。同時に3個取り出すので、順序を考えずに組合せで数える。
最大値を求める場面では、$P_n$ の式を直接微分する必要はない。$n$ は自然数なので、隣り合う項 $P_n$ と $P_{n+1}$ を比較すれば、数列の増減が分かる。
特に $P_n>P_{n+1}$ の条件が $n>11$ となるため、$n=11$ と $n=12$ の間で増加から減少へ切り替わる。ただし $n=11$ では $P_{11}=P_{12}$ となるので、最大値を与える $n$ は1つではなく2つある。
答え
**(1)**
$$ \begin{aligned} P_n=\frac{{}_{6}\mathrm{C}_{1}{}_{n}\mathrm{C}_{2}}{{}_{n+6}\mathrm{C}_{3}} &= \frac{18n(n-1)}{(n+6)(n+5)(n+4)} \end{aligned} $$
**(2)**
$$ n=12
$$
**(3)**
$$ n=11,\ 12
$$