基礎問題集
数学A 確率「確率(反復試行)」の問題20 解説
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解説
方針・初手
赤玉を取り出す確率は各回で一定であり、取り出した玉は袋に戻すので、30回の試行は互いに独立である。したがって、赤玉を $r$ 回取り出す確率は二項分布で表される。
確率を直接最大化するために、隣り合う確率の比を調べる。
解法1
赤玉を $r$ 回取り出す確率を $P_r$ とする。ただし $r=0,1,\dots,30$ である。
1回の試行で赤玉を取り出す確率は
$$ \frac{3}{10}
$$
白玉を取り出す確率は
$$ \frac{7}{10}
$$
であるから、
$$ P_r={}_{30}C_r\left(\frac{3}{10}\right)^r\left(\frac{7}{10}\right)^{30-r}
$$
である。
隣り合う確率の比を計算すると、
$$ \begin{aligned} \frac{P_{r+1}}{P_r} &= \frac{{}*{30}C*{r+1}}{{}_{30}C_r} \cdot \frac{3}{10} \cdot \frac{10}{7} \\ &= \frac{30-r}{r+1}\cdot \frac{3}{7}. \end{aligned}
$$
したがって、
$$ \frac{P_{r+1}}{P_r}>1
$$
となる条件は
$$ \frac{30-r}{r+1}\cdot \frac{3}{7}>1
$$
である。これを解くと、
$$ 3(30-r)>7(r+1)
$$
より、
$$ 90-3r>7r+7
$$
すなわち
$$ 83>10r
$$
である。よって
$$ r<8.3
$$
のとき $P_{r+1}>P_r$ である。
つまり、$r=0,1,\dots,8$ では
$$ P_{r+1}>P_r
$$
となるので、確率は $P_0,P_1,\dots,P_9$ まで増加する。
次に、
$$ \begin{aligned} \frac{P_{10}}{P_9} &= \frac{30-9}{9+1}\cdot \frac{3}{7} \\ &= \frac{21}{10}\cdot\frac{3}{7} \\ &= \frac{9}{10}<1 \end{aligned} $$
であるから、$P_{10}<P_9$ である。
したがって、確率は $r=9$ で最大になる。
解説
この問題は「赤玉を何回取り出すか」という回数を考える二項分布の問題である。
平均は
$$ 30\cdot\frac{3}{10}=9
$$
であるため、直感的にも $9$ 回付近で最大になりそうだと分かる。ただし、最大値を正確に決めるには、平均だけでは不十分である。
そこで、隣り合う確率の比
$$ \frac{P_{r+1}}{P_r}
$$
を調べると、確率がどこまで増加し、どこから減少するかを判定できる。今回は $P_9$ まで増加し、その後減少するので、最大となる回数は $9$ 回である。
答え
赤玉を取り出す回数が最も起こりやすいのは
$$ 9\text{回}
$$
である。