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数学A 確率「数列・確率(数B)」の問題1 解説

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数学A確率数列・確率(数B)問題1
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数学A 確率 数列・確率(数B) 問題1の問題画像
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解説

方針・初手

Aが $k$ 回目で勝つには、それ以前にAもBも一度も $1$ を出さず、Aの $k$ 回目で初めて $1$ が出ればよい。

サイコロで $1$ が出ない確率は $\dfrac{5}{6}$、$1$ が出る確率は $\dfrac{1}{6}$ であるから、まず「Aが $k$ 回目に勝つ確率」を求め、それを $k=1$ から $n$ まで足し合わせる。

解法1

(1) Aが $k$ 回目で勝つためには、次の条件が必要である。

Aの $1$ 回目から $k-1$ 回目まで、Bの $1$ 回目から $k-1$ 回目まで、すべて $1$ が出ない。そして、Aの $k$ 回目で $1$ が出る。

Aの $k$ 回目より前には、AとBを合わせて $2(k-1)$ 回の投球がある。したがって、そのすべてで $1$ が出ない確率は

$$ \left(\frac{5}{6}\right)^{2(k-1)}

$$

である。

そのうえで、Aの $k$ 回目に $1$ が出る確率は $\dfrac{1}{6}$ であるから、求める確率は

$$ \begin{aligned} \left(\frac{5}{6}\right)^{2(k-1)} \cdot \frac{1}{6} &= \frac{1}{6}\left(\frac{25}{36}\right)^{k-1} \end{aligned} $$

である。

(2) Aが勝つのは、Aの $1$ 回目、$2$ 回目、$\cdots$、$n$ 回目のいずれかで勝つ場合である。

したがって

$$ \begin{aligned} P_n &= \sum_{k=1}^{n} \frac{1}{6}\left(\frac{25}{36}\right)^{k-1} \end{aligned} $$

である。

これは初項 $\dfrac{1}{6}$、公比 $\dfrac{25}{36}$ の等比数列の和なので、

$$ \begin{aligned} P_n &= \frac{1}{6} \cdot \frac{1-\left(\frac{25}{36}\right)^n}{1-\frac{25}{36}} \\ &= \frac{1}{6} \cdot \frac{1-\left(\frac{25}{36}\right)^n}{\frac{11}{36}} \\ &= \frac{6}{11} \left\{ 1-\left(\frac{25}{36}\right)^n \right\} \end{aligned}

$$

である。

**(3)**

$$ P_n>\frac{1}{2}

$$

となる条件を調べる。

$$ \frac{6}{11} \left\{ 1-\left(\frac{25}{36}\right)^n \right\}

>

\frac{1}{2}

$$

より、

$$ 1-\left(\frac{25}{36}\right)^n

>

\frac{11}{12}

$$

したがって

$$ \left(\frac{25}{36}\right)^n < \frac{1}{12}

$$

であればよい。

両辺の逆数をとると、

$$ \left(\frac{36}{25}\right)^n

>

12

$$

である。

常用対数をとると、

$$ n\log_{10}\frac{36}{25}

>

\log_{10}12

$$

である。

ここで

$$ \begin{aligned} \log_{10}\frac{36}{25} &= \log_{10}36-\log_{10}25 \end{aligned} $$

である。

与えられた値から、

$$ \begin{aligned} \log_{10}36 &= 2\log_{10}6 \\ 2(\log_{10}2+\log_{10}3) \\ 2(0.3010+0.4771) \\ 1.5562 \end{aligned} $$

また、

$$ \begin{aligned} \log_{10}25 &= 2\log_{10}5 \\ 2(1-\log_{10}2) \\ 2(1-0.3010) \\ 1.3980 \end{aligned} $$

したがって

$$ \begin{aligned} \log_{10}\frac{36}{25} &= 1.5562-1.3980 \\ 0.1582 \end{aligned} $$

である。

また、

$$ \begin{aligned} \log_{10}12 &= \log_{10}3+\log_{10}4 \\ 0.4771+2\cdot 0.3010 \\ 1.0791 \end{aligned} $$

よって

$$ n\cdot 0.1582>1.0791

$$

となる。

実際に調べると、

$$ 6\cdot 0.1582=0.9492<1.0791

$$

であり、

$$ 7\cdot 0.1582=1.1074>1.0791

$$

である。

したがって、最小の $n$ は

$$ n=7

$$

である。

解説

この問題では、Aが先に投げるため、Aが勝つ確率はBより少し大きくなる。ただし、Aが $n$ 回投げても勝負がつかなければBの勝ちになるので、Aの勝ち方は「Aの $1$ 回目から $n$ 回目までのどこかで初めて $1$ を出す場合」に限られる。

重要なのは、Aの $k$ 回目で勝つには、直前までにAもBも $1$ を出していない必要がある点である。ここを数え落とすと、単に $\dfrac{1}{6}$ を足すような誤った計算になる。

答え

**(1)**

$$ \frac{1}{6}\left(\frac{25}{36}\right)^{k-1}

$$

**(2)**

$$ \begin{aligned} P_n &= \frac{6}{11} \left\{ 1-\left(\frac{25}{36}\right)^n \right\} \end{aligned} $$

**(3)**

$$ n=7

$$

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