基礎問題集
数学A 整数問題「n進法」の問題1 解説
数学Aの整数問題「n進法」にある問題1の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
四進法の3桁の数を $abc_{(4)}$ とおく。ただし、四進法の数字であるから $a,b,c$ は $0,1,2,3$ のいずれかであり、3桁の数なので $a\neq 0$ である。
もとの数の十進法での値と、数字列 $abc$ を十進法の3桁の数として読んだ値を、それぞれ式で表す。
解法1
四進法で表された数が $abc_{(4)}$ であるとすると、もとの数の十進法での値は
$$ 16a+4b+c
$$
である。
一方、同じ数字列を十進法の3桁の数として読むと、
$$ 100a+10b+c
$$
である。
これが、もとの数の5倍になるので、
$$ 100a+10b+c=5(16a+4b+c)
$$
が成り立つ。これを整理すると、
$$ 100a+10b+c=80a+20b+5c
$$
より、
$$ 20a-10b-4c=0
$$
すなわち
$$ 10a=5b+2c
$$
となる。
ここで、$a$ は $1,2,3$ のいずれか、$b,c$ は $0,1,2,3$ のいずれかである。
**(i)**
$a=1$ のとき
$$ 10=5b+2c
$$
である。$b=0,1,2,3$ を調べると、$b=2$ のとき
$$ 10=10+2c
$$
となり、$c=0$ を得る。他の場合は $c$ が $0,1,2,3$ の整数にならない。
したがって、
$$ (a,b,c)=(1,2,0)
$$
である。
**(ii)**
$a=2$ のとき
$$ 20=5b+2c
$$
である。しかし、$b,c\leq 3$ なので
$$ 5b+2c\leq 5\cdot 3+2\cdot 3=21
$$
ではあるが、実際に $b=0,1,2,3$ を調べても $c$ は $0,1,2,3$ の整数にならない。
**(iii)**
$a=3$ のとき
$$ 30=5b+2c
$$
である。しかし、
$$ 5b+2c\leq 21
$$
なので不可能である。
よって、条件を満たすのは
$$ abc_{(4)}=120_{(4)}
$$
のみである。
実際に確認すると、
$$ 120_{(4)}=1\cdot 16+2\cdot 4+0=24
$$
であり、これを十進法の数 $120$ として読むと
$$ 120=5\cdot 24
$$
となるから、条件を満たしている。
解説
ポイントは、「四進法の数としての値」と「同じ数字列を十進法として読んだ値」を区別することである。
四進法の $abc_{(4)}$ は十進法では $16a+4b+c$ である。一方、十進法の3桁の数 $abc$ は $100a+10b+c$ である。この2つを混同すると式が立てられない。
また、四進法の数字は $0,1,2,3$ に限られる。特に先頭の数字 $a$ は3桁の数であるため $0$ ではない。この範囲条件を使って、候補を絞るのが重要である。
答え
$$ 120_{(4)}
$$