基礎問題集
数学A 整数問題「フェルマーの小定理」の問題1 解説
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解説
方針・初手
$n^7-n$ が $7$ の倍数であることを、$n=2$ から始める数学的帰納法で示す。
帰納法では、ある自然数 $k \geqq 2$ について $k^7-k$ が $7$ の倍数であると仮定し、次に $(k+1)^7-(k+1)$ も $7$ の倍数であることを示せばよい。
解法1
まず $n=2$ のとき、
$$ 2^7-2=128-2=126=7\cdot 18
$$
であるから、$2^7-2$ は $7$ の倍数である。
次に、ある自然数 $k \geqq 2$ について、
$$ k^7-k
$$
が $7$ の倍数であると仮定する。すなわち、ある整数 $m$ を用いて
$$ k^7-k=7m
$$
と表せるとする。
このとき、$n=k+1$ の場合を考える。
$$ \begin{aligned} (k+1)^7-(k+1) &=k^7+7k^6+21k^5+35k^4+35k^3+21k^2+7k+1-k-1 \\ &=k^7-k+7k^6+21k^5+35k^4+35k^3+21k^2+7k \\ &=(k^7-k)+7(k^6+3k^5+5k^4+5k^3+3k^2+k) \end{aligned}
$$
ここで、帰納法の仮定より $k^7-k$ は $7$ の倍数である。また、
$$ 7(k^6+3k^5+5k^4+5k^3+3k^2+k)
$$
も $7$ の倍数である。
したがって、
$$ (k+1)^7-(k+1)
$$
は $7$ の倍数である。
以上より、$n=2$ で成り立ち、$n=k$ で成り立つならば $n=k+1$ でも成り立つことが示された。
よって数学的帰納法により、$2$ 以上のすべての自然数 $n$ について、$n^7-n$ は $7$ の倍数である。
解説
この問題では、$(k+1)^7-(k+1)$ を二項定理で展開し、帰納法の仮定で使える形である $k^7-k$ を取り出すことが重要である。
展開後に
$$ (k+1)^7-(k+1)=(k^7-k)+7\times \text{整数}
$$
という形を作れば、右辺の第1項は帰納法の仮定により $7$ の倍数であり、第2項も明らかに $7$ の倍数である。したがって和も $7$ の倍数になる。
答え
数学的帰納法により、$2$ 以上のすべての自然数 $n$ について、$n^7-n$ は $7$ の倍数であることが示された。