基礎問題集
数学A 整数問題「不定方程式」の問題2 解説
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解説
方針・初手
整数解をすべて文字 $t$ で表し、差 $x-y$ がどのような値をとるかを調べる。一次不定方程式なので、まず一方の文字の偶奇条件から整理するのが自然である。
解法1
与えられた方程式は
$$ 2x+25y=1993
$$
である。ここで $2x$ は偶数であり、$1993$ は奇数であるから、$25y$ は奇数でなければならない。したがって $y$ は奇数である。
そこで、整数 $t$ を用いて
$$ y=2t+1
$$
とおく。このとき
$$ 2x+25(2t+1)=1993
$$
より、
$$ 2x+50t+25=1993
$$
したがって
$$ 2x=1968-50t
$$
であるから、
$$ x=984-25t
$$
となる。
よって整数解は
$$ x=984-25t,\qquad y=2t+1
$$
と表される。
このとき、差は
$$ x-y=(984-25t)-(2t+1)=983-27t
$$
である。したがって、$|x-y|$ を最小にするには、$983$ に最も近い $27$ の倍数を考えればよい。
$$ 27\cdot 36=972,\qquad 27\cdot 37=999
$$
より、
$$ 983-972=11,\qquad 999-983=16
$$
である。したがって $|983-27t|$ が最小になるのは $t=36$ のときである。
このとき
$$ x=984-25\cdot 36=984-900=84
$$
$$ y=2\cdot 36+1=73
$$
である。
実際に、
$$ 2\cdot 84+25\cdot 73=168+1825=1993
$$
となり、条件を満たす。
解法2
差を直接扱うため、
$$ d=x-y
$$
とおく。すると $x=y+d$ であるから、
$$ 2(y+d)+25y=1993
$$
すなわち
$$ 27y+2d=1993
$$
となる。
ここで $y$ が整数であるためには、
$$ 1993-2d
$$
が $27$ で割り切れればよい。つまり
$$ 2d\equiv 1993 \pmod{27}
$$
である。
$1993$ を $27$ で割ると、
$$ 1993=27\cdot 73+22
$$
より、
$$ 2d\equiv 22 \pmod{27}
$$
となる。両辺を $2$ で割ると、
$$ d\equiv 11 \pmod{27}
$$
である。したがって
$$ d=11+27k
$$
と表される。
この中で $|d|$ が最も小さいものを調べると、
$$ \cdots,-43,-16,11,38,\cdots
$$
であるから、最小値は $11$ である。よって
$$ x-y=11
$$
である。
これをもとの方程式に代入する。$x=y+11$ だから、
$$ 2(y+11)+25y=1993
$$
より、
$$ 27y+22=1993
$$
したがって
$$ 27y=1971
$$
なので、
$$ y=73
$$
である。よって
$$ x=73+11=84
$$
となる。
解説
一次不定方程式では、すべての整数解をパラメータ表示してから条件を最適化するのが基本である。この問題では、単に解を求めるだけでなく $|x-y|$ を最小にする必要があるため、最終的に $x-y$ を $27$ ずつ変化する整数列として見ることが重要である。
解法2のように、最初から $d=x-y$ とおくと、求めたい量を直接扱える。差の最小化問題では、この発想の方が計算量が少ない。
答え
$$ x=84,\qquad y=73
$$
このとき、
$$ |x-y|=|84-73|=11
$$
であり、これが最小である。