基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題3 解説
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解説
方針・初手
$a_1,a_2$ を具体的に計算し、公約数 $m$ が満たす合同式を調べる。特に、$m$ が $q$ と互いに素であることを使うと、$m$ の候補が強く制限される。
解法1
まず
$$ a_1=p-4(-q)=p+4q
$$
であり、
$$ a_2=p^2-4(-q)^2=p^2-4q^2
$$
である。
**(1)**
$m>1$ が $a_1,a_2$ の公約数であるとする。このとき
$$ p+4q \equiv 0 \pmod m
$$
より
$$ p \equiv -4q \pmod m
$$
である。これを $a_2=p^2-4q^2$ に代入すると、
$$ 0 \equiv p^2-4q^2 \equiv (-4q)^2-4q^2=12q^2 \pmod m
$$
となる。したがって
$$ m \mid 12q^2
$$
である。
ここで、$m$ と $q$ は互いに素である。実際、もし $q\mid m$ ならば、$m\mid a_1$ より $q\mid a_1$ であるから、
$$ q\mid p+4q
$$
となり、$q\mid p$ が従う。ところが $p,q$ は素数であり、$p>2q$ だから $p\ne q$ である。これは矛盾である。
よって $\gcd(m,q)=1$ であるから、$m\mid 12$ が従う。
また、$p>2q$ より $p>2$ なので $p$ は奇素数である。したがって $p$ は奇数であり、$4q$ は偶数であるから、
$$ a_1=p+4q
$$
は奇数である。よって、その約数である $m$ も奇数である。
$m\mid 12$ かつ $m$ は奇数で、さらに $m>1$ だから、
$$ m=3
$$
である。
(2) すべての $n$ について $a_n$ が $3$ の倍数である条件を考える。$4\equiv 1\pmod 3$ だから、
$$ a_n=p^n-4(-q)^n \equiv p^n-(-q)^n \pmod 3
$$
である。
したがって、すべての $n$ について $a_n\equiv 0\pmod 3$ となるためには、特に $n=1$ のとき
$$ a_1=p+4q\equiv p+q\equiv 0\pmod 3
$$
でなければならない。
逆に、$p+q\equiv 0\pmod 3$、すなわち
$$ p\equiv -q\pmod 3
$$
が成り立つならば、すべての $n$ について
$$ p^n\equiv (-q)^n\pmod 3
$$
となるので、
$$ a_n\equiv p^n-(-q)^n\equiv 0\pmod 3
$$
である。
よって、求める条件は
$$ p+q\equiv 0\pmod 3
$$
である。
積 $pq$ を最小にするには、小さい素数 $q$ から調べればよい。
$q=2$ とすると、$p>2q=4$ であり、さらに
$$ p+2\equiv 0\pmod 3
$$
だから
$$ p\equiv 1\pmod 3
$$
である。$4$ より大きい素数で $3$ で割って $1$ 余る最小のものは
$$ p=7
$$
である。
このとき
$$ p=7,\quad q=2
$$
であり、確かに $7>2\cdot 2$、かつ $7+2=9$ は $3$ の倍数である。したがって、すべての $a_n$ は $3$ の倍数である。
また、$q$ は素数なので $q\ge 2$ である。$q=2$ の場合に最小の $p$ が $7$ である以上、これより小さい積 $pq$ は存在しない。
したがって、積 $pq$ が最小となるのは
$$ p=7,\quad q=2
$$
である。
解説
(1) では、公約数 $m$ に関して $p\equiv -4q\pmod m$ と置き換えるのが核心である。これにより $a_2$ から $m\mid 12q^2$ が出る。さらに $m$ と $q$ が互いに素であること、$a_1$ が奇数であることを使うと、候補は $3$ だけに絞られる。
(2) では、$4\equiv 1\pmod 3$ を使って
$$ a_n\equiv p^n-(-q)^n\pmod 3
$$
と見る。すべての $n$ で $3$ の倍数になる条件は、結局 $n=1$ の条件 $p+q\equiv 0\pmod 3$ と同値である。
答え
**(1)**
$a_1$ と $a_2$ が $1$ より大きい公約数 $m$ をもつならば、
$$ m=3
$$
である。
**(2)**
積 $pq$ が最小となるのは
$$ p=7,\quad q=2
$$
であり、そのとき
$$ pq=14
$$
である。