基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題6 解説
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解説
方針・初手
左辺の2次式は、そのままでは扱いにくいが、$x$ に注目して平方完成すると簡単な平方和になる。
特に、$x^2-2xy-2xz$ の部分から $x-y-z$ を作るのが初手である。
解法1
与えられた方程式は
$$ x^2+2y^2+2z^2-2xy-2xz+2yz-5=0
$$
である。左辺の2次式を平方完成すると、
$$ \begin{aligned} x^2+2y^2+2z^2-2xy-2xz+2yz &=(x-y-z)^2+y^2+z^2 \end{aligned}
$$
である。実際、
$$ (x-y-z)^2=x^2+y^2+z^2-2xy-2xz+2yz
$$
なので、これに $y^2+z^2$ を加えれば元の2次式になる。
したがって方程式は
$$ (x-y-z)^2+y^2+z^2=5
$$
となる。
ここで $x,y,z$ は正の整数であるから、特に $y,z$ は正の整数である。よって
$$ y^2+z^2 \leqq 5
$$
を満たす正の整数 $y,z$ を調べればよい。
正の整数の平方は $1,4,9,\cdots$ であるから、$y^2+z^2 \leqq 5$ を満たす可能性は
$$ (y,z)=(1,1),(1,2),(2,1)
$$
のみである。
それぞれ調べる。
**(i)**
$(y,z)=(1,1)$ のとき
$$ (x-1-1)^2+1^2+1^2=5
$$
より
$$ (x-2)^2=3
$$
となる。これは整数 $x$ では成り立たない。
**(ii)**
$(y,z)=(1,2)$ のとき
$$ (x-1-2)^2+1^2+2^2=5
$$
より
$$ (x-3)^2=0
$$
である。したがって
$$ x=3
$$
となり、$(x,y,z)=(3,1,2)$ を得る。
**(iii)**
$(y,z)=(2,1)$ のとき
$$ (x-2-1)^2+2^2+1^2=5
$$
より
$$ (x-3)^2=0
$$
である。したがって
$$ x=3
$$
となり、$(x,y,z)=(3,2,1)$ を得る。
以上より、求める正の整数の組は
$$ (x,y,z)=(3,1,2),(3,2,1)
$$
である。
解説
この問題の要点は、2次式を平方和に変形することである。
元の式を $x$ の2次式として見ると、$x$ に関係する項は
$$ x^2-2x(y+z)
$$
であり、ここから $x-y-z$ の平方を作ると自然に整理できる。
平方和
$$ (x-y-z)^2+y^2+z^2=5
$$
まで変形できれば、$y,z$ が正の整数であることから候補が非常に少なくなる。あとは小さい場合を漏れなく調べればよい。
答え
$$ (x,y,z)=(3,1,2),(3,2,1)
$$