基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題10 解説
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解説
方針・初手
$24=3\cdot 8$ であり、$3$ と $8$ は互いに素である。したがって、$n$ が偶数のときは $a_n$ が $3$ と $8$ の両方で割り切れることを示せばよい。
一方、$n$ が奇数のときは $4$ で割った余りを見るのが最短である。
解法1
まず
$$ a_n=2n^3+4n=2n(n^2+2)
$$
と因数分解しておく。
$n$ を $3$ で割った余りにより、$a_n$ が常に $3$ で割り切れることを示す。
**(i)**
$n\equiv 0 \pmod{3}$ のとき、$2n(n^2+2)$ は $n$ を因数にもつので、
$$ a_n\equiv 0 \pmod{3}
$$
である。
**(ii)**
$n\equiv 1,2 \pmod{3}$ のとき、どちらの場合も
$$ n^2\equiv 1 \pmod{3}
$$
であるから、
$$ n^2+2\equiv 1+2\equiv 0 \pmod{3}
$$
となる。よってこの場合も
$$ a_n=2n(n^2+2)\equiv 0 \pmod{3}
$$
である。
したがって、すべての自然数 $n$ に対して
$$ a_n\equiv 0 \pmod{3}
$$
が成り立つ。
次に、$n$ が偶数であるとする。このとき $n=2m$ とおけるので、
$$ \begin{aligned} a_n &=2(2m)^3+4(2m)\\ &=16m^3+8m\\ &=8m(2m^2+1) \end{aligned}
$$
となる。よって
$$ a_n\equiv 0 \pmod{8}
$$
である。
以上より、$n$ が偶数のとき、$a_n$ は $3$ でも $8$ でも割り切れる。$3$ と $8$ は互いに素であるから、
$$ a_n\equiv 0 \pmod{24}
$$
すなわち $a_n$ は $24$ で割り切れる。
次に、$n$ が奇数であるとする。このとき
$$ n\equiv 1 \pmod{2}
$$
であるから、$n^2$ も奇数であり、
$$ n^2\equiv 1 \pmod{2}
$$
である。したがって
$$ n^2+2\equiv 1+0\equiv 1 \pmod{2}
$$
より、$n^2+2$ は奇数である。
よって
$$ a_n=2n(n^2+2)
$$
において、$n$ も $n^2+2$ も奇数であるから、$n(n^2+2)$ は奇数である。したがって $a_n$ は
$$ 2\times \text{奇数}
$$
の形であり、$2$ では割り切れるが $4$ では割り切れない。
したがって、$n$ が奇数のとき、$a_n$ は $4$ で割り切れない。
解説
この問題の要点は、$24$ をそのまま扱わず、互いに素な因数 $3$ と $8$ に分けることである。
$3$ で割り切れることは、$n$ の偶奇とは無関係に成り立つ。実際、$n$ が $3$ の倍数でなければ $n^2\equiv 1\pmod{3}$ となり、$n^2+2$ が $3$ の倍数になる。
一方、$8$ で割り切れることは $n$ が偶数であることから出る。$n=2m$ と置くことで $8$ が因数として現れる。
奇数の場合は、$4$ で割った余りを直接見るよりも、$a_n=2n(n^2+2)$ として「$2\times\text{奇数}$」の形になることを確認すると簡潔である。
答え
$n$ が偶数のとき、$a_n$ は $24$ で割り切れる。
$n$ が奇数のとき、$a_n$ は $4$ で割り切れない。