基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題13 解説
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解説
方針・初手
条件 $\ell \leqq m \leqq n$ より、逆数は
$$ \frac{1}{\ell} \geqq \frac{1}{m} \geqq \frac{1}{n}
$$
となる。まず $\ell$ の範囲を不等式で絞り、その後 $\ell=1,2$ の場合に分けて解く。
解法1
$\ell \leqq m \leqq n$ より、$m,n \geqq \ell$ であるから、
$$ \begin{aligned} \frac{1}{\ell}+\frac{1}{m}+\frac{1}{n} \leqq \frac{1}{\ell}+\frac{1}{\ell}+\frac{1}{\ell} &= \frac{3}{\ell} \end{aligned} $$
である。したがって
$$ \frac{3}{2} \leqq \frac{3}{\ell}
$$
より、
$$ \ell \leqq 2
$$
となる。よって $\ell$ は自然数なので、$\ell=1,2$ のみを調べればよい。
**(i) $\ell=1$ のとき**
条件式は
$$ 1+\frac{1}{m}+\frac{1}{n}=\frac{3}{2}
$$
すなわち
$$ \frac{1}{m}+\frac{1}{n}=\frac{1}{2}
$$
である。両辺に $2mn$ をかけると、
$$ 2n+2m=mn
$$
となる。これを変形して、
$$ mn-2m-2n=0
$$
であるから、両辺に $4$ を加えると、
$$ (m-2)(n-2)=4
$$
となる。
また、$m \leqq n$ なので $m-2 \leqq n-2$ である。$m,n$ は自然数であり、上式から $m-2,n-2$ は正の約数である。
したがって、
$$ (m-2,n-2)=(1,4),(2,2)
$$
である。よって
$$ (m,n)=(3,6),(4,4)
$$
を得る。
したがって、この場合の組は
$$ (\ell,m,n)=(1,3,6),(1,4,4)
$$
である。
**(ii) $\ell=2$ のとき**
条件式は
$$ \frac{1}{2}+\frac{1}{m}+\frac{1}{n}=\frac{3}{2}
$$
すなわち
$$ \frac{1}{m}+\frac{1}{n}=1
$$
である。
ここで $2 \leqq m \leqq n$ より、
$$ \frac{1}{m} \leqq \frac{1}{2},\qquad \frac{1}{n}\leqq \frac{1}{2}
$$
である。したがって
$$ \frac{1}{m}+\frac{1}{n}\leqq 1
$$
であり、これが $1$ に等しくなるには
$$ \frac{1}{m}=\frac{1}{2},\qquad \frac{1}{n}=\frac{1}{2}
$$
でなければならない。
よって
$$ m=n=2
$$
である。したがって、この場合の組は
$$ (\ell,m,n)=(2,2,2)
$$
である。
以上より、求める自然数の組は
$$ (\ell,m,n)=(1,3,6),(1,4,4),(2,2,2)
$$
である。
解説
この問題では、$\ell \leqq m \leqq n$ という順序条件を使って、最初に $\ell$ の範囲を絞ることが重要である。逆数の大小は元の数の大小と逆になるため、最大の逆数は $\frac{1}{\ell}$ である。
$\ell$ を $1,2$ に絞った後は、$\ell=1$ の場合に
$$ \frac{1}{m}+\frac{1}{n}=\frac{1}{2}
$$
を因数分解型
$$ (m-2)(n-2)=4
$$
へ変形するのが典型的な処理である。約数の組を調べるだけで済むため、漏れなく解を求められる。
答え
$$ (\ell,m,n)=(1,3,6),(1,4,4),(2,2,2)
$$