基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題19 解説
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解説
方針・初手
各 $x_n$ は整数で $-1 \leqq x_n \leqq 2$ を満たすので、取り得る値は $-1,0,1,2$ の4種類だけである。
そこで、それぞれの個数を文字でおく。条件を個数の連立方程式に直すと、求める量もその個数で表せる。
解法1
$x_n=-1,0,1,2$ となる個数をそれぞれ $a,b,c,d$ とする。すなわち、
$$ \begin{aligned} a&=#{n\mid x_n=-1},\\ b&=#{n\mid x_n=0},\\ c&=#{n\mid x_n=1},\\ d&=#{n\mid x_n=2} \end{aligned}
$$
とおく。
このとき、個数の合計より
$$ a+b+c+d=2000
$$
である。また、和と平方和の条件はそれぞれ
$$ -a+c+2d=19
$$
$$ a+c+4d=99
$$
となる。
ここで、平方和の式から和の式を引くと、
$$ (a+c+4d)-(-a+c+2d)=99-19
$$
より
$$ 2a+2d=80
$$
したがって、
$$ a+d=40
$$
である。よって
$$ a=40-d
$$
と表せる。
和の条件
$$ -a+c+2d=19
$$
に $a=40-d$ を代入すると、
$$ -(40-d)+c+2d=19
$$
より
$$ c=59-3d
$$
である。
また、個数はすべて $0$ 以上の整数でなければならない。特に
$$ a=40-d\geqq 0,\qquad c=59-3d\geqq 0
$$
であるから、
$$ d\leqq 40,\qquad d\leqq \frac{59}{3}
$$
となる。$d$ は整数なので、
$$ 0\leqq d\leqq 19
$$
である。
次に、求める量を $a,b,c,d$ で表す。
$$ \sum_{n=1}^{2000}x_n^3=-a+c+8d
$$
である。一方、
$$ -a+c+2d=19
$$
だから、
$$ -a+c+8d=19+6d
$$
となる。
したがって、$\sum x_n^3$ を最大にするには、$d$ をできるだけ大きくすればよい。上で求めた範囲より最大は
$$ d=19
$$
である。
このとき、
$$ \sum_{n=1}^{2000}x_n^3=19+6\cdot 19=133
$$
となる。
実際に $d=19$ のとき、
$$ a=40-19=21
$$
$$ c=59-3\cdot 19=2
$$
であり、
$$ b=2000-a-c-d=2000-21-2-19=1958
$$
となる。すべて $0$ 以上の整数なので、この値は実現可能である。
解説
この問題では、$x_n$ を直接並べて考えるのではなく、$-1,0,1,2$ がそれぞれ何個あるかを数えるのが自然である。
平方和と和の差を取ると、$1$ と $0$ の個数が消え、$-1$ と $2$ の個数についての条件
$$ a+d=40
$$
が得られる。さらに、3乗和は
$$ -a+c+8d
$$
であり、和の条件を使うと
$$ -a+c+8d=19+6d
$$
と簡単になる。
つまり、3乗和の最大化は「$2$ の個数 $d$ を最大にする問題」に帰着される。最後に、個数が負にならない条件を確認することが必要である。
答え
$$ [エ]=133
$$