基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題21 解説
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解説
方針・初手
式は $a,b,c,d$ について対称である。したがって、まず
$$ 1 \leq a \leq b \leq c \leq d
$$
として解き、最後にその順列をすべて考えればよい。
解法1
$a \geq 2$ と仮定すると、$b,c,d \geq 2$ であるから
$$ abc \geq 2 \cdot 2 \cdot 2 = 8
$$
となる。よって
$$ abcd \geq 8d
$$
である。
一方、$a \leq b \leq c \leq d$ より
$$ a+b+c+d \leq 4d
$$
である。したがって $abcd=a+b+c+d$ は成り立たない。よって
$$ a=1
$$
でなければならない。
このとき、方程式は
$$ bcd=1+b+c+d
$$
となる。これを $d$ について整理すると
$$ d(bc-1)=b+c+1
$$
である。
以下、$b$ について場合分けする。
**(i)**
$b=1$ のとき
方程式は
$$ cd=2+c+d
$$
となる。移項して
$$ cd-c-d=2
$$
であり、左辺を因数分解できる形に直すと
$$ (c-1)(d-1)=3
$$
となる。
$c \leq d$ であるから
$$ c-1=1,\quad d-1=3
$$
のみが可能である。よって
$$ c=2,\quad d=4
$$
を得る。
したがって、この場合は
$$ (a,b,c,d)=(1,1,2,4)
$$
である。
**(ii)**
$b=2$ のとき
方程式は
$$ d(2c-1)=c+3
$$
となる。よって
$$ d=\frac{c+3}{2c-1}
$$
である。
$c \geq b=2$ である。$c=2$ のとき
$$ d=\frac{5}{3}
$$
となり、整数でない。
また、$c \geq 3$ のとき
$$ 2c-1>c+3
$$
が $c\geq 5$ で成り立つので、その範囲では $d<1$ となり不可能である。
残る $c=3,4$ を調べると、
$$ c=3 \Rightarrow d=\frac{6}{5},\qquad c=4 \Rightarrow d=1
$$
である。前者は整数でなく、後者は $c \leq d$ に反する。
よって、この場合に解はない。
**(iii)**
$b \geq 3$ のとき
$d$ は正の整数であるから
$$ bc-1 \leq b+c+1
$$
が必要である。これを整理すると
$$ bc-b-c \leq 2
$$
すなわち
$$ (b-1)(c-1)\leq 3
$$
となる。
しかし、$b \geq 3$ かつ $c \geq b$ より
$$ (b-1)(c-1)\geq 2\cdot 2=4
$$
である。これは矛盾である。
したがって、この場合にも解はない。
以上より、$a \leq b \leq c \leq d$ と並べたときの解は
$$ (1,1,2,4)
$$
のみである。
元の方程式は $a,b,c,d$ について対称なので、求める解は $(1,1,2,4)$ のすべての順列である。
解説
この問題では、はじめに文字の大小を仮定するのが有効である。式が対称なので、$a \leq b \leq c \leq d$ としても本質を失わない。
重要なのは、最小の数 $a$ が $2$ 以上だと積 $abcd$ が和 $a+b+c+d$ より大きくなりすぎる点である。これにより $a=1$ が決まり、その後は $b$ の小さい場合だけを調べればよい。
最後に順列を戻すことを忘れないようにする必要がある。
答え
$$(a,b,c,d)$$ は $(1,1,2,4)$ のすべての順列である。
すなわち
$$ (1,1,2,4),\ (1,1,4,2),\ (1,2,1,4),\ (1,2,4,1),\ (1,4,1,2),\ (1,4,2,1),
$$
$$ (2,1,1,4),\ (2,1,4,1),\ (2,4,1,1),\ (4,1,1,2),\ (4,1,2,1),\ (4,2,1,1)
$$
である。