基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題30 解説
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解説
方針・初手
$3a=b^5$ と $5a=c^2$ は、それぞれ「$3a$ は5乗数」「$5a$ は平方数」であることを意味する。
したがって、素因数分解における各素数の指数を考える。さらに、$d^6$ が $a$ を割り切る自然数 $d$ が $d=1$ に限られるので、$a$ の素因数分解における各指数は $6$ 未満である。
解法1
(1) $a$ は $3$ と $5$ で割り切れることを示す
$3a=b^5$ より、$b^5$ は $3$ で割り切れる。したがって $b$ は $3$ で割り切れる。
そこで $b=3k$ とおくと、
$$ 3a=b^5=(3k)^5=3^5k^5
$$
であるから、
$$ a=3^4k^5
$$
となる。よって $a$ は $3$ で割り切れる。
また、$5a=c^2$ より、$c^2$ は $5$ で割り切れる。したがって $c$ は $5$ で割り切れる。
そこで $c=5l$ とおくと、
$$ 5a=c^2=(5l)^2=5^2l^2
$$
であるから、
$$ a=5l^2
$$
となる。よって $a$ は $5$ で割り切れる。
以上より、$a$ は $3$ と $5$ の両方で割り切れる。
(2) $a$ の素因数は $3$ と $5$ 以外にないことを示す
$p$ を $a$ の素因数とし、$p\neq 3,5$ とする。$a$ の素因数分解における $p$ の指数を $e$ とする。
$p\neq 3$ なので、$3a$ における $p$ の指数も $e$ である。一方、$3a=b^5$ であるから、$3a$ の素因数分解における各指数は $5$ の倍数である。よって、$e$ は $5$ の倍数である。
また、$p\neq 5$ なので、$5a$ における $p$ の指数も $e$ である。一方、$5a=c^2$ であるから、$5a$ の素因数分解における各指数は偶数である。よって、$e$ は偶数である。
したがって、$e$ は $5$ の倍数かつ偶数である。$p$ は $a$ の素因数なので $e\geqq 1$ であり、結局
$$ e\geqq 10
$$
となる。
すると $p^6$ は $a$ を割り切る。これは、$d^6$ が $a$ を割り切る自然数 $d$ は $d=1$ に限るという条件に反する。
よって、$a$ の素因数は $3$ と $5$ 以外にない。
(3) $a$ を求める
(1)、(2) より、$a$ は $3$ と $5$ のみを素因数にもつので、
$$ a=3^x5^y
$$
とおける。ただし (1) より $x\geqq 1,\ y\geqq 1$ である。
また、$d^6$ が $a$ を割り切る自然数 $d$ は $d=1$ に限るので、$a$ の素因数分解における各指数は $6$ 未満である。したがって、
$$ 1\leqq x\leqq 5,\qquad 1\leqq y\leqq 5
$$
である。
まず $3a=b^5$ より、
$$ 3a=3^{x+1}5^y
$$
は5乗数である。したがって各指数は $5$ の倍数であるから、
$$ x+1\equiv 0\pmod 5,\qquad y\equiv 0\pmod 5
$$
である。
$1\leqq x\leqq 5$ より $2\leqq x+1\leqq 6$ である。この範囲で $5$ の倍数となるのは $5$ のみだから、
$$ x+1=5
$$
すなわち
$$ x=4
$$
である。
また、$1\leqq y\leqq 5$ で、$y$ は $5$ の倍数だから、
$$ y=5
$$
である。
よって、
$$ a=3^4 5^5
$$
となる。
確認すると、
$$ 3a=3^5 5^5=(15)^5
$$
であり、確かに5乗数である。また、
$$ 5a=3^4 5^6=(3^2 5^3)^2
$$
であり、確かに平方数である。さらに、$a=3^4 5^5$ の各素因数の指数は $6$ 未満なので、条件を満たす。
したがって、
$$ a=3^4 5^5=253125
$$
である。
解説
この問題では、$3a=b^5$ を「$3a$ の素因数の指数はすべて $5$ の倍数」、$5a=c^2$ を「$5a$ の素因数の指数はすべて偶数」と読むことが核心である。
さらに、$d^6\mid a$ となる $d>1$ が存在しないという条件は、$a$ の素因数分解において指数が $6$ 以上の素因数が存在しないことを意味する。
特に、$3,5$ 以外の素数 $p$ が $a$ を割り切ると、その指数は $5$ の倍数かつ偶数になり、少なくとも $10$ になる。ここで $p^6\mid a$ となって条件に反するため、素因数が $3,5$ に限られることが分かる。
答え
**(1)**
$a$ は $3$ と $5$ で割り切れる。
**(2)**
$a$ の素因数は $3$ と $5$ 以外にない。
**(3)**
$$ a=3^4 5^5=253125
$$