基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題40 解説
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解説
方針・初手
$6=2\cdot 3$ であり、$2$ と $3$ は互いに素である。したがって、$n(n^2+5)$ が $2$ の倍数かつ $3$ の倍数であることを示せばよい。
解法1
まず、$2$ の倍数であることを示す。
自然数 $n$ について、$n$ が偶数なら $n(n^2+5)$ は $n$ を因数にもつので偶数である。
$n$ が奇数なら、$n^2$ も奇数であるから、$n^2+5$ は
$$ \text{奇数}+\text{奇数}=\text{偶数}
$$
となる。よって、この場合も $n(n^2+5)$ は偶数である。
したがって、任意の自然数 $n$ について $n(n^2+5)$ は $2$ の倍数である。
次に、$3$ の倍数であることを示す。
$5\equiv 2 \pmod{3}$ より、
$$ n(n^2+5)\equiv n(n^2+2)\pmod{3}
$$
である。$n$ を $3$ で割った余りによって場合分けする。
**(i)**
$n\equiv 0\pmod{3}$ のとき
$$ n(n^2+5)\equiv 0\pmod{3}
$$
である。
**(ii)**
$n\equiv 1\pmod{3}$ のとき
$$ n(n^2+5)\equiv 1(1^2+2)=3\equiv 0\pmod{3}
$$
である。
**(iii)**
$n\equiv 2\pmod{3}$ のとき
$$ n(n^2+5)\equiv 2(2^2+2)=2\cdot 6=12\equiv 0\pmod{3}
$$
である。
以上より、任意の自然数 $n$ について $n(n^2+5)$ は $3$ の倍数である。
したがって、$n(n^2+5)$ は $2$ の倍数かつ $3$ の倍数である。$2$ と $3$ は互いに素なので、$n(n^2+5)$ は $6$ の倍数である。
解法2
式を変形して、連続する整数の積を利用する。
$$ n(n^2+5)=n^3+5n
$$
である。ここで、
$$ n^3+5n=(n^3-n)+6n
$$
と変形する。
さらに、
$$ n^3-n=n(n^2-1)=n(n-1)(n+1)
$$
であるから、
$$ n(n^2+5)=n(n-1)(n+1)+6n
$$
となる。
$n-1,n,n+1$ は連続する $3$ つの整数である。連続する $3$ つの整数の積は必ず $3! = 6$ の倍数である。したがって、
$$ n(n-1)(n+1)
$$
は $6$ の倍数である。
また、$6n$ も $6$ の倍数である。
よって、$6$ の倍数どうしの和である
$$ n(n-1)(n+1)+6n
$$
も $6$ の倍数である。
したがって、$n(n^2+5)$ は $6$ の倍数である。
解説
合同式で $2$ と $3$ について別々に示す方法は、$6$ の倍数を証明する基本的な方針である。特に、$2$ と $3$ が互いに素であることを使う点が重要である。
一方、解法2では
$$ n(n^2+5)=n(n-1)(n+1)+6n
$$
と変形し、連続する $3$ 整数の積が $6$ の倍数であることを利用している。この変形は、$n^3+5n$ を $n^3-n$ と $6n$ に分ける発想が鍵である。
答え
任意の自然数 $n$ について、$n(n^2+5)$ は $6$ の倍数である。