基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題47 解説
数学Aの整数問題「整数問題」にある問題47の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
階乗 $(p^n)!$ の中に含まれる素因数 $p$ の個数を数えればよい。
$1,2,\dots,p^n$ のうち、$p$ の倍数はそれぞれ少なくとも1個の $p$ を含み、$p^2$ の倍数はさらにもう1個、というように重複して数える。したがって、$p,p^2,\dots,p^n$ の倍数の個数を合計する。
解法1
$(p^n)!$ に含まれる素因数 $p$ の個数を $v_p((p^n)!)$ とおく。
$1$ から $p^n$ までの整数のうち、$p$ の倍数の個数は
$$ \left\lfloor \frac{p^n}{p} \right\rfloor=p^{n-1}
$$
である。
この中で $p^2$ の倍数は、すでに $p$ の倍数として1回数えられているが、実際には少なくとも2個の $p$ を含むので、さらに1回数える必要がある。その個数は
$$ \left\lfloor \frac{p^n}{p^2} \right\rfloor=p^{n-2}
$$
である。
同様に、$p^k$ の倍数の個数は
$$ \left\lfloor \frac{p^n}{p^k} \right\rfloor=p^{n-k}
$$
である。ここで $k=1,2,\dots,n$ までを考えればよい。$k>n$ では $p^k>p^n$ となり、$p^k$ の倍数は存在しない。
よって、
$$ \begin{aligned} v_p((p^n)!) &=\left\lfloor \frac{p^n}{p} \right\rfloor +\left\lfloor \frac{p^n}{p^2} \right\rfloor +\cdots +\left\lfloor \frac{p^n}{p^n} \right\rfloor\\ &=p^{n-1}+p^{n-2}+\cdots+p+1. \end{aligned}
$$
これは初項 $1$、公比 $p$、項数 $n$ の等比数列の和であるから、
$$ p^{n-1}+p^{n-2}+\cdots+p+1 =\frac{p^n-1}{p-1}
$$
である。
したがって、$(p^n)!$ は $p$ で
$$ \frac{p^n-1}{p-1}
$$
回割り切れる。
解説
階乗が素数 $p$ で何回割り切れるかを問う問題では、$p$ の倍数だけでなく、$p^2,p^3,\dots$ の倍数を重ねて数えることが重要である。
例えば $p^2$ の倍数は $p$ を2個以上含むため、$p$ の倍数として1回数えただけでは不足する。この不足分を補うために、$p^2$ の倍数、$p^3$ の倍数、という順に加えていく。
この考え方により、
$$ v_p(m!)=\left\lfloor \frac{m}{p} \right\rfloor+\left\lfloor \frac{m}{p^2} \right\rfloor+\left\lfloor \frac{m}{p^3} \right\rfloor+\cdots
$$
という形になる。今回は $m=p^n$ なので、各項がきれいに $p^{n-1},p^{n-2},\dots,1$ となる。
答え
$$ \frac{p^n-1}{p-1}
$$