基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題50 解説
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解説
方針・初手
条件 $1\leqq a\leqq b\leqq c$ と $abc=a+b+c$ から、$c$ で割って $ab$ を評価する。特に $c\geqq b$ を使うと、$ab$ の上限がすぐに出る。
解法1
まず $abc=a+b+c$ の両辺を $c$ で割ると、
$$ ab=\frac{a+b+c}{c}=1+\frac{a+b}{c}
$$
である。
ここで $c\geqq b$ であり、$a,b,c$ は正の整数だから、
$$ \frac{a+b}{c}\leqq \frac{a+b}{b}
$$
が成り立つ。よって
$$ ab =1+\frac{a+b}{c} \leqq 1+\frac{a+b}{b} =1+\frac{a}{b}+1 =2+\frac{a}{b}
$$
である。
また $a\leqq b$ より、
$$ \frac{a}{b}\leqq 1
$$
だから、
$$ ab\leqq 3
$$
となる。これで (1) が示された。
次に (2) を解く。(1) より $ab\leqq 3$ であり、$1\leqq a\leqq b$ だから、可能な $(a,b)$ は
$$ (a,b)=(1,1),(1,2),(1,3)
$$
に限られる。
元の式を
$$ abc=a+b+c
$$
から
$$ c(ab-1)=a+b
$$
と変形して、各場合を調べる。
**(i)**
$(a,b)=(1,1)$ のとき
$$ c(1\cdot 1-1)=1+1
$$
より、
$$ 0=2
$$
となり不適である。
**(ii)**
$(a,b)=(1,2)$ のとき
$$ c(1\cdot 2-1)=1+2
$$
より、
$$ c=3
$$
である。このとき $1\leqq 1\leqq 2\leqq 3$ を満たし、
$$ 1\cdot 2\cdot 3=6,\qquad 1+2+3=6
$$
なので適する。
**(iii)**
$(a,b)=(1,3)$ のとき
$$ c(1\cdot 3-1)=1+3
$$
より、
$$ 2c=4
$$
だから、
$$ c=2
$$
である。しかしこれは $b\leqq c$、すなわち $3\leqq 2$ に反するので不適である。
したがって、求める整数の組は
$$ (a,b,c)=(1,2,3)
$$
のみである。
解説
この問題の要点は、$abc=a+b+c$ をそのまま総当たりしないことである。
$c$ で割ると
$$ ab=1+\frac{a+b}{c}
$$
となり、さらに $c\geqq b$ を使うことで $ab$ を上から抑えられる。ここで $a\leqq b$ も合わせて使うと $ab\leqq 3$ が出るため、あとは $(a,b)$ の候補が有限個に絞られる。
整数問題では、まず積や和の条件から一部の変数を評価し、候補を有限個まで減らすのが基本である。
答え
**(1)**
$$ ab\leqq 3
$$
**(2)**
$$ (a,b,c)=(1,2,3)
$$