基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題70 解説
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解説
方針・初手
$3$ つの数 $n,\ n+2,\ n+4$ は、公差 $2$ の等差数列である。これらを $3$ で割った余りに注目すると、必ずどれか $1$ つが $3$ の倍数になる。この性質を使う。
解法1
$n,\ n+2,\ n+4$ がすべて素数であるとする。
これらを $3$ で割った余りを考える。$2 \equiv -1 \pmod{3}$ であるから、
$$ n,\quad n+2,\quad n+4
$$
は $3$ を法として
$$ n,\quad n-1,\quad n+1
$$
と合同である。
したがって、$n$ を $3$ で割った余りが $0,1,2$ のいずれであっても、$n,\ n+2,\ n+4$ のうちちょうど $1$ つは $3$ の倍数になる。
実際に場合分けすると、次のようになる。
**(i)**
$n \equiv 0 \pmod{3}$ のとき、$n$ が $3$ の倍数である。
**(ii)**
$n \equiv 1 \pmod{3}$ のとき、
$$ n+2 \equiv 1+2 \equiv 0 \pmod{3}
$$
より、$n+2$ が $3$ の倍数である。
**(iii)**
$n \equiv 2 \pmod{3}$ のとき、
$$ n+4 \equiv 2+4 \equiv 6 \equiv 0 \pmod{3}
$$
より、$n+4$ が $3$ の倍数である。
ここで、$n,\ n+2,\ n+4$ はすべて素数であるから、$3$ の倍数になっているものは $3$ そのものでなければならない。
よって、次のいずれかが成り立つ。
$$ n=3,\quad n+2=3,\quad n+4=3
$$
しかし、
$$ n+2=3
$$
なら $n=1$ であり、$n$ は素数でない。また、
$$ n+4=3
$$
なら $n=-1$ となり、自然数でない。
したがって、可能なのは
$$ n=3
$$
の場合だけである。
実際に $n=3$ のとき、
$$ n=3,\quad n+2=5,\quad n+4=7
$$
となり、$3,5,7$ はすべて素数である。
以上より、$n,\ n+2,\ n+4$ がすべて素数であるのは $n=3$ の場合だけである。
解説
この問題の核心は、「連続する奇数」ではなく「$3$ で割った余り」に注目する点である。$n,\ n+2,\ n+4$ は $3$ を法として必ず $0,1,2$ の余りをすべて含むため、どれか $1$ つは $3$ の倍数になる。
素数であり、かつ $3$ の倍数である数は $3$ だけである。このため、$3$ の倍数になった項が $3$ でなければならず、そこから $n=3$ だけが残る。
答え
$n=3$ の場合だけである。