基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題82 解説
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解説
方針・初手
$y$ についての2次方程式と見て、自然数解をもつために判別式が平方数になる条件を調べる。判別式が平方数になる条件は、差の平方の形に変形できるので、約数の有限個の調査に帰着できる。
解法1
与えられた式を $y$ について整理する。
$$ 2x^2+xy-5x-y^2+y-30=0
$$
より、
$$ y^2-(x+1)y-2x^2+5x+30=0
$$
である。
$y$ が整数であるためには、この2次方程式の判別式が平方数でなければならない。判別式を $D$ とすると、
$$ \begin{aligned} D &=(x+1)^2-4\cdot 1\cdot(-2x^2+5x+30)\\ &=(x+1)^2+8x^2-20x-120\\ &=9x^2-18x-119\\ &=(3x-3)^2-128 \end{aligned}
$$
である。
したがって、ある整数 $n \geqq 0$ を用いて
$$ n^2=(3x-3)^2-128
$$
と書ける。よって、
$$ (3x-3-n)(3x-3+n)=128
$$
となる。
ここで $x$ は自然数であり、左辺の積は正であるから、$3x-3-n$ と $3x-3+n$ は正の整数である。また、この2つは和が $6x-6$ で偶数なので、同じ偶奇である。積が $128$ で偶数だから、両方とも偶数でなければならない。
よって、$3x-3-n \leqq 3x-3+n$ として、考えるべき組は
$$ (3x-3-n,\ 3x-3+n)=(2,64),(4,32),(8,16)
$$
のみである。
それぞれ調べる。
**(i)**
$(3x-3-n,\ 3x-3+n)=(2,64)$ のとき
$$ 6x-6=66
$$
より、
$$ x=12
$$
である。また、
$$ 2n=64-2=62
$$
より、
$$ n=31
$$
である。したがって、
$$ y=\frac{x+1\pm n}{2}=\frac{13\pm 31}{2}
$$
なので、自然数となるのは
$$ y=22
$$
である。
**(ii)**
$(3x-3-n,\ 3x-3+n)=(4,32)$ のとき
$$ 6x-6=36
$$
より、
$$ x=7
$$
である。また、
$$ 2n=32-4=28
$$
より、
$$ n=14
$$
である。したがって、
$$ y=\frac{x+1\pm n}{2}=\frac{8\pm 14}{2}
$$
なので、自然数となるのは
$$ y=11
$$
である。
**(iii)**
$(3x-3-n,\ 3x-3+n)=(8,16)$ のとき
$$ 6x-6=24
$$
より、
$$ x=5
$$
である。また、
$$ 2n=16-8=8
$$
より、
$$ n=4
$$
である。したがって、
$$ y=\frac{x+1\pm n}{2}=\frac{6\pm 4}{2}
$$
なので、
$$ y=5,\ 1
$$
である。
以上より、候補は
$$ (x,y)=(12,22),(7,11),(5,5),(5,1)
$$
である。これらはいずれも元の式を満たす。
解説
この問題では、$x,y$ が自然数であることを使って、2次方程式の判別式を平方数にするのが自然な方針である。
判別式が
$$ D=(3x-3)^2-128
$$
となるため、平方数条件を
$$ (3x-3-n)(3x-3+n)=128
$$
という約数の問題に変換できる。この形にすると、調べるべき場合が有限個に絞られる。
注意すべき点は、因数の偶奇である。2つの因数は同じ偶奇で、積が $128$ なので、両方とも偶数でなければならない。そのため、$(1,128)$ のような組は除外される。
答え
$$ (x,y)=(5,1),(5,5),(7,11),(12,22)
$$