基礎問題集
数学A 整数問題「整数問題」の問題108 解説
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解説
方針・初手
最大公約数 $d$ は $x,y$ の整数係数の一次結合も割る。したがって、$x=8m+n,\ y=5m+2n$ から $m,n$ を含む形の式を作り、$d$ がどの数を割るかを調べる。
解法1
$d$ は $x,y$ の最大公約数であるから、
$$ d\mid x,\qquad d\mid y
$$
である。したがって、$x,y$ の整数係数の一次結合も $d$ で割り切れる。
まず、
$$ 2x-y=2(8m+n)-(5m+2n)=11m
$$
より、
$$ d\mid 11m
$$
である。
また、
$$ 8y-5x=8(5m+2n)-5(8m+n)=11n
$$
より、
$$ d\mid 11n
$$
である。
ここで、$m,n$ が互いに素であるとする。すると、
$$ \gcd(11m,11n)=11\gcd(m,n)=11
$$
である。
$d$ は $11m$ と $11n$ の両方を割るので、
$$ d\mid \gcd(11m,11n)=11
$$
となる。よって、$d$ は正の約数として
$$ d=1\quad \text{または}\quad d=11
$$
である。
次に、$m=2$ の場合を考える。このとき、
$$ x=8\cdot 2+n=n+16
$$
$$ y=5\cdot 2+2n=2n+10
$$
である。
したがって、
$$ d=\gcd(n+16,2n+10)
$$
である。ここで、
$$ 2(n+16)-(2n+10)=22
$$
より、$d$ は $22$ を割る。したがって、$d$ が $11$ になるためには、まず $11$ が $n+16$ と $2n+10$ の両方を割る必要がある。
$$ 11\mid n+16
$$
より、
$$ n\equiv -16\equiv -5\equiv 6 \pmod{11}
$$
である。この条件のもとでは、
$$ 2n+10\equiv 2\cdot 6+10=22\equiv 0 \pmod{11}
$$
となるので、$11$ は確かに両方を割る。
ただし、$d$ が $22$ になってはいけない。$2n+10$ は常に偶数であるから、$d$ が $22$ になるのは $n+16$ も偶数のとき、すなわち $n$ が偶数のときである。
よって、必要な条件は
$$ n\equiv 6 \pmod{11}
$$
かつ $n$ が奇数であること。
$n\equiv 6 \pmod{11}$ を満たす自然数を小さい順に並べると、
$$ 6,\ 17,\ 28,\ \cdots
$$
である。$n=6$ のときは偶数なので、
$$ x=22,\qquad y=22
$$
となり、
$$ d=22
$$
であるから条件を満たさない。
次に $n=17$ のとき、
$$ x=17+16=33
$$
$$ y=2\cdot 17+10=44
$$
であり、
$$ \gcd(33,44)=11
$$
である。
したがって、求める最小の自然数は
$$ n=17
$$
である。
解説
最大公約数の問題では、与えられた式を直接に比べるよりも、整数係数の一次結合を作るのが基本である。
この問題では、
$$ 2x-y=11m,\qquad 8y-5x=11n
$$
という形を作れることが核心である。特に、$m,n$ が互いに素なら、$11m$ と $11n$ の共通因数は $11$ までしか残らない。
また、(2)では $m=2$ を代入したあと、
$$ \gcd(n+16,2n+10)
$$
を考え、差を取って $22$ の約数に絞るのが自然である。$11$ で割り切れる条件だけでなく、$22$ にならない条件、つまり偶奇の確認を落とさないことが重要である。
答え
**(1)**
$$ d=1\quad \text{または}\quad d=11
$$
**(2)**
$$ n=17
$$