基礎問題集
数学A 図形の性質「平面図形」の問題15 解説
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解説
方針・初手
面積比はアフィン変換で不変なので、三角形 $ABC$ を扱いやすい座標に置く。各点 $L,M,N$ は辺を $1:2$ に内分する点であり、直線 $AL,BM,CN$ の交点を座標で求めればよい。
解法1
面積比だけを求めればよいので、三角形 $ABC$ を
$$ A=(0,0),\quad B=(1,0),\quad C=(0,1)
$$
とおく。このとき、$\triangle ABC$ の面積は
$$ \frac{1}{2}
$$
である。
まず、条件より各点の座標を求める。
$BL:LC=1:2$ であるから、$L$ は $B$ から $C$ へ向かって $\frac{1}{3}$ 進んだ点である。したがって
$$ L=\left(\frac{2}{3},\frac{1}{3}\right)
$$
である。
同様に、
$$ M=\left(0,\frac{2}{3}\right),\quad N=\left(\frac{1}{3},0\right)
$$
である。
次に、3本の直線の方程式を求める。
直線 $AL$ は原点 $A$ と $L\left(\frac{2}{3},\frac{1}{3}\right)$ を通るので、傾きは $\frac{1}{2}$ である。よって
$$ AL:\ y=\frac{1}{2}x
$$
である。
直線 $BM$ は $B(1,0)$ と $M\left(0,\frac{2}{3}\right)$ を通るので、
$$ BM:\ y=-\frac{2}{3}x+\frac{2}{3}
$$
である。
直線 $CN$ は $C(0,1)$ と $N\left(\frac{1}{3},0\right)$ を通るので、
$$ CN:\ y=-3x+1
$$
である。
まず、$P$ は $AL$ と $CN$ の交点であるから、
$$ \frac{1}{2}x=-3x+1
$$
より
$$ \frac{7}{2}x=1
$$
となる。したがって
$$ x=\frac{2}{7},\quad y=\frac{1}{7}
$$
であり、
$$ P=\left(\frac{2}{7},\frac{1}{7}\right)
$$
である。
次に、$Q$ は $AL$ と $BM$ の交点であるから、
$$ \frac{1}{2}x=-\frac{2}{3}x+\frac{2}{3}
$$
より
$$ \frac{7}{6}x=\frac{2}{3}
$$
となる。したがって
$$ x=\frac{4}{7},\quad y=\frac{2}{7}
$$
であり、
$$ Q=\left(\frac{4}{7},\frac{2}{7}\right)
$$
である。
最後に、$R$ は $BM$ と $CN$ の交点であるから、
$$ -\frac{2}{3}x+\frac{2}{3}=-3x+1
$$
より
$$ \frac{7}{3}x=\frac{1}{3}
$$
となる。したがって
$$ x=\frac{1}{7},\quad y=\frac{4}{7}
$$
であり、
$$ R=\left(\frac{1}{7},\frac{4}{7}\right)
$$
である。
よって、$\triangle PQR$ の面積は
$$ \frac{1}{2} \left| \begin{vmatrix} \frac{4}{7}-\frac{2}{7} & \frac{2}{7}-\frac{1}{7} \\ \frac{1}{7}-\frac{2}{7} & \frac{4}{7}-\frac{1}{7} \end{vmatrix} \right|
$$
である。
これを計算すると、
$$ \begin{aligned} [\triangle PQR] &= \frac{1}{2} \left| \begin{vmatrix} \frac{2}{7} & \frac{1}{7} \\ -\frac{1}{7} & \frac{3}{7} \end{vmatrix} \right| \\ &= \frac{1}{2} \left| \frac{6}{49}+\frac{1}{49} \right| \\ &= \frac{1}{2}\cdot \frac{7}{49} \\ &= \frac{1}{14} \end{aligned}
$$
となる。
一方、
$$ [\triangle ABC]=\frac{1}{2}
$$
であるから、
$$ \begin{aligned} \frac{[\triangle PQR]}{[\triangle ABC]} &= \frac{\frac{1}{14}}{\frac{1}{2}} \\ \frac{1}{7} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題では、三角形の具体的な形は面積比に影響しない。したがって、最初に $A=(0,0),B=(1,0),C=(0,1)$ と置くのが最も処理しやすい。
ポイントは、$BL:LC=CM:MA=AN:NB=1:2$ であるため、各点がそれぞれの辺上で「始点から $\frac{1}{3}$」の位置にあることである。あとは3本の直線 $AL,BM,CN$ の交点を求め、座標平面上で面積を計算すればよい。
計算量は多くないが、$L,M,N$ の内分の向きを取り違えると答えが変わる。特に $BL:LC=1:2$ は、$L$ が $B$ に近い点であることに注意する。
答え
$$ \frac{[\triangle PQR]}{[\triangle ABC]}=\frac{1}{7}
$$