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数学A 図形の性質「平面図形」の問題17 解説
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解説
方針・初手
$AP=x$ とおく。$P,Q$ から $BC$ に平行な直線を引いているので、三角形 $APR$、$AQS$ はいずれも三角形 $ABC$ と相似である。
台形 $PQSR$ は、三角形 $AQS$ から三角形 $APR$ を取り除いた部分として面積を表せる。あとは $x$ の二次関数を最大化すればよい。
解法1
$AP=x$ とおく。$0\leqq x\leqq a$ である。
$AB=a$ より、
$$ BP=a-x
$$
である。$Q$ は $BP$ の中点だから、
$$ BQ=QP=\frac{a-x}{2}
$$
となる。したがって
$$ AQ=AB-BQ=a-\frac{a-x}{2}=\frac{a+x}{2}
$$
である。
$PR\parallel BC$ より、三角形 $APR$ と三角形 $ABC$ は相似であり、相似比は
$$ \frac{AP}{AB}=\frac{x}{a}
$$
である。よって面積比は相似比の二乗だから、
$$ [APR]=\left(\frac{x}{a}\right)^2s
$$
である。
同様に、$QS\parallel BC$ より三角形 $AQS$ と三角形 $ABC$ は相似であり、相似比は
$$ \frac{AQ}{AB}=\frac{a+x}{2a}
$$
である。したがって
$$ [AQS]=\left(\frac{a+x}{2a}\right)^2s
$$
となる。
台形 $PQSR$ は三角形 $AQS$ から三角形 $APR$ を除いた部分なので、その面積を $T$ とすると、
$$ \begin{aligned} T &=[AQS]-[APR]\\ &=\left\{\left(\frac{a+x}{2a}\right)^2-\left(\frac{x}{a}\right)^2\right\}s\\ &=\frac{(a+x)^2-4x^2}{4a^2}s\\ &=\frac{a^2+2ax-3x^2}{4a^2}s \end{aligned}
$$
である。
ここで
$$ a^2+2ax-3x^2
$$
は $x$ について上に凸の二次関数である。平方完成すると、
$$ \begin{aligned} a^2+2ax-3x^2 &=-3\left(x^2-\frac{2a}{3}x\right)+a^2\\ &=-3\left(x-\frac{a}{3}\right)^2+\frac{4a^2}{3} \end{aligned}
$$
となる。
したがって、$T$ は
$$ x=\frac{a}{3}
$$
のとき最大となる。このとき
$$ T_{\max} =\frac{1}{4a^2}\cdot \frac{4a^2}{3}s =\frac{s}{3}
$$
である。
ゆえに、台形 $PQSR$ の面積が最大となるのは
$$ AP=\frac{a}{3}
$$
のときであり、その最大面積は
$$ \frac{s}{3}
$$
である。
解説
この問題の中心は、台形を直接扱わず、
$$ [PQSR]=[AQS]-[APR]
$$
と見ることである。
$P,Q$ から $BC$ に平行線を引いているため、三角形 $APR$、$AQS$ はともに三角形 $ABC$ と相似になる。したがって、面積は $AP$ や $AQ$ の長さの二乗に比例する。
また、$Q$ が $BP$ の中点であるため、$AQ$ は $AP$ だけでなく $AB$ にも依存し、
$$ AQ=\frac{a+x}{2}
$$
となる。この処理を誤ると面積式がずれるので注意が必要である。
最終的には $x=AP$ に関する二次関数の最大値問題に帰着する。
答え
$$ AP=\frac{a}{3}
$$
このとき、台形 $PQSR$ の面積の最大値は
$$ \frac{s}{3}
$$