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数学A 図形の性質「平面図形」の問題27 解説
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解説
方針・初手
点 $A,O,C$ は一直線上にあり、$O$ は線分 $AC$ 上にある。したがって、点 $C$ は点 $A(1,2)$ と反対向きの半直線上にあることを使う。
また、四角形 $ABCD$ は円に内接しているので、交わる弦の定理
$$ OA \cdot OC=OB \cdot OD
$$
が使える。これに $OA=OD$ を組み合わせるのが初手である。
解法1
点 $A$ の座標は $(1,2)$ であるから、点 $O$ は原点であり、
$$ OA=\sqrt{1^2+2^2}=\sqrt{5}
$$
である。
点 $C$ は直線 $OA$ 上にあり、$x$ 座標が $a$ である。直線 $OA$ の方程式は $y=2x$ だから、
$$ C=(a,2a)
$$
である。
さらに、$O$ は線分 $AC$ 上にあるので、点 $C$ は点 $A$ と原点をはさんで反対側にある。したがって
$$ a<0
$$
である。
よって、
$$ OC=\sqrt{a^2+(2a)^2}=\sqrt{5a^2}=\sqrt{5}|a|
$$
であり、$a<0$ より
$$ OC=-\sqrt{5}a
$$
となる。
次に、四角形 $ABCD$ は円に内接しており、弦 $AC$ と弦 $BD$ は点 $O$ で交わっている。したがって、交わる弦の定理より
$$ OA \cdot OC=OB \cdot OD
$$
である。
条件より $OA=OD$ であり、また $OA,OD$ は正の長さであるから、両辺を $OA=OD$ で割って
$$ OC=OB
$$
を得る。
ここで
$$ OA=OD=\sqrt{5}, \qquad OB=OC=-\sqrt{5}a
$$
である。
次に、面積 $S$ を求める。
対角線 $AC$ と $BD$ は点 $O$ で交わり、そのなす角は $\theta$ である。四角形の面積は、4つの三角形 $AOB,BOC,COD,DOA$ の面積の和である。
それぞれの面積は、2辺とその間の角を用いて求める。
まず、
$$ [DOA]=\frac{1}{2}OD \cdot OA \sin \theta =\frac{1}{2}\cdot \sqrt{5}\cdot \sqrt{5}\sin\theta =\frac{5}{2}\sin\theta
$$
である。
また、対頂角より $\angle BOC=\theta$ であり、
$$ [BOC]=\frac{1}{2}OB \cdot OC \sin\theta =\frac{1}{2}(-\sqrt{5}a)(-\sqrt{5}a)\sin\theta =\frac{5a^2}{2}\sin\theta
$$
である。
さらに、$\angle AOB$ と $\angle COD$ は $\pi-\theta$ であり、
$$ \sin(\pi-\theta)=\sin\theta
$$
だから、
$$ [AOB]=\frac{1}{2}OA \cdot OB \sin\theta =\frac{1}{2}\sqrt{5}(-\sqrt{5}a)\sin\theta =-\frac{5a}{2}\sin\theta
$$
である。同様に、
$$ [COD]=-\frac{5a}{2}\sin\theta
$$
である。
したがって、
$$ \begin{aligned} S &=[AOB]+[BOC]+[COD]+[DOA] \\ &=-\frac{5a}{2}\sin\theta+\frac{5a^2}{2}\sin\theta-\frac{5a}{2}\sin\theta+\frac{5}{2}\sin\theta \\ &=\frac{5}{2}(a^2-2a+1)\sin\theta \\ &=\frac{5}{2}(1-a)^2\sin\theta \end{aligned}
$$
となる。
最後に、$\theta=30^\circ$ のときを考える。このとき
$$ \sin30^\circ=\frac{1}{2}
$$
であるから、
$$ S=\frac{5}{2}(1-a)^2\cdot \frac{1}{2} =\frac{5}{4}(1-a)^2
$$
である。
条件 $20 \leqq S \leqq 40$ より、
$$ 20 \leqq \frac{5}{4}(1-a)^2 \leqq 40
$$
である。両辺に $\frac{4}{5}$ をかけて、
$$ 16 \leqq (1-a)^2 \leqq 32
$$
となる。
ここで $a<0$ だから、
$$ 1-a>0
$$
である。よって平方根をとって、
$$ 4 \leqq 1-a \leqq 4\sqrt{2}
$$
である。
これを $a$ について解くと、
$$ 1-4\sqrt{2} \leqq a \leqq -3
$$
となる。
したがって、$a$ のとりうる値の最大値は
$$ -3
$$
である。
解説
この問題では、円に内接する四角形の対角線が交わる状況なので、交わる弦の定理を使うことが中心である。
特に、
$$ OA \cdot OC=OB \cdot OD
$$
と $OA=OD$ から、すぐに
$$ OB=OC
$$
が従う。この結果により、2本の対角線の長さがどちらも
$$ \sqrt{5}(1-a)
$$
と表せる。
面積は、4つの三角形に分けてもよいし、対角線の長さとそのなす角を用いて
$$ S=\frac{1}{2}AC \cdot BD \sin\theta
$$
と求めてもよい。どちらの方法でも
$$ S=\frac{5}{2}(1-a)^2\sin\theta
$$
に到達する。
注意すべき点は、$O$ が線分 $AC$ 上にあるため、点 $C$ は点 $A$ と原点をはさんで反対側にあり、$a<0$ となることである。この条件が、最後に平方根をとる場面で必要になる。
答え
**(1)**
$$ OC=-\sqrt{5}a
$$
また、
$$ OB=OC
$$
である。
**(2)**
$$ S=\frac{5}{2}(1-a)^2\sin\theta
$$
**(3)**
$$ a_{\max}=-3
$$