基礎問題集
数学B 数列「等差数列・等比数列」の問題5 解説
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解説
方針・初手
部分和 $S_n$ が与えられているので、まず
$$ a_n=S_n-S_{n-1}
$$
によって一般項を求める。ただし、これは $n\geqq 2$ に対して使う式であり、$a_1=S_1$ は別に扱う必要がある。
解法1
$n\geqq 2$ のとき、
$$ \begin{aligned} a_n &=S_n-S_{n-1} \\ &={\alpha n^3+\beta n^2+\gamma n+\delta} -{\alpha(n-1)^3+\beta(n-1)^2+\gamma(n-1)+\delta} \\ &=\alpha{n^3-(n-1)^3} +\beta{n^2-(n-1)^2} +\gamma \\ &=\alpha(3n^2-3n+1)+\beta(2n-1)+\gamma \\ &=3\alpha n^2+(-3\alpha+2\beta)n+\alpha-\beta+\gamma. \end{aligned}
$$
したがって、$n\geqq 2$ における $a_n$ は $n$ の2次式である。
第2項以降が等差数列であるためには、$a_n$ が $n$ の1次式以下であることが必要十分である。よって
$$ 3\alpha=0
$$
すなわち
$$ \alpha=0
$$
が必要十分条件である。
このとき、$n\geqq 2$ では
$$ a_n=\beta(2n-1)+\gamma
$$
となるから、
$$ a_{n+1}-a_n=2\beta \qquad (n\geqq 2)
$$
であり、第2項以降は確かに等差数列である。
次に、初項とのつながりを見る。$a_1=S_1$ より、
$$ a_1=\alpha+\beta+\gamma+\delta.
$$
いま $\alpha=0$ のもとでは
$$ a_1=\beta+\gamma+\delta,
$$
また
$$ a_2=3\beta+\gamma
$$
である。したがって
$$ a_2-a_1=(3\beta+\gamma)-(\beta+\gamma+\delta)=2\beta-\delta.
$$
一方、第2項以降の公差は $2\beta$ である。
よって、数列全体が等差数列であるためには
$$ a_2-a_1=2\beta
$$
であることが必要十分である。これは
$$ 2\beta-\delta=2\beta
$$
すなわち
$$ \delta=0
$$
と同値である。
以上より、数列全体が等差数列であるための必要十分条件は
$$ \alpha=0,\qquad \delta=0
$$
である。
また、第2項以降は等差数列であるが、数列全体は等差数列でないためには、第2項以降が等差数列である条件 $\alpha=0$ に加えて、初項とのつながりが崩れている必要がある。
つまり
$$ \delta\neq 0
$$
である。
したがって、その必要十分条件は
$$ \alpha=0,\qquad \delta\neq 0
$$
である。
解説
この問題では、$S_n$ の定数項 $\delta$ の扱いが重要である。$n\geqq 2$ では $S_n-S_{n-1}$ を取るため $\delta$ は消えるが、初項 $a_1=S_1$ には $\delta$ が残る。
そのため、$\alpha$ は第2項以降が等差数列になるかどうかを決め、$\delta$ は初項がその等差数列に正しく接続するかどうかを決める。
$\beta,\gamma$ は公差や初期値を変えるだけで、等差数列であるかどうかの条件には制限を与えない。
答え
**(1)**
$$ \alpha=0,\qquad \delta=0
$$
**(2)**
$$ \alpha=0,\qquad \delta\neq 0
$$