基礎問題集
数学B 数列「等差数列・等比数列」の問題13 解説
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解説
方針・初手
等比数列の和の公式をそのまま使う。第 $6$ 項までの和は、第 $3$ 項までの和に $1+r^3$ をかけた形になるため、まず公比 $r$ を求める。
解法1
数列 ${a_n}$ の初項を $a$、公比を $r$ とする。
初項から第 $3$ 項までの和は
$$ a(1+r+r^2)=\frac{13}{3}
$$
である。また、初項から第 $6$ 項までの和は
$$ a(1+r+r^2+r^3+r^4+r^5)=\frac{364}{3}
$$
である。
ここで
$$ 1+r+r^2+r^3+r^4+r^5=(1+r+r^2)(1+r^3)
$$
だから、$a(1+r+r^2)\neq 0$ より
$$ 1+r^3=\frac{\frac{364}{3}}{\frac{13}{3}}=28
$$
したがって
$$ r^3=27
$$
より
$$ r=3
$$
である。
これを
$$ a(1+r+r^2)=\frac{13}{3}
$$
に代入すると
$$ a(1+3+9)=\frac{13}{3}
$$
すなわち
$$ 13a=\frac{13}{3}
$$
より
$$ a=\frac{1}{3}
$$
である。よって
$$ a_n=\frac{1}{3}\cdot 3^{n-1}=3^{n-2}
$$
となる。
次に
$$ b_n=\log_3 a_n
$$
とすると、
$$ b_n=\log_3 3^{n-2}=n-2
$$
である。したがって ${b_n}$ は初項
$$ b_1=-1
$$
公差
$$ 1
$$
の等差数列である。
また、
$$ c_n=a_1a_2\cdots a_n
$$
とすると、
$$ \log_3 c_n=\log_3(a_1a_2\cdots a_n)
$$
であるから、
$$ \log_3 c_n=\log_3 a_1+\log_3 a_2+\cdots+\log_3 a_n
$$
となる。すなわち
$$ \log_3 c_n=b_1+b_2+\cdots+b_n
$$
である。
$b_k=k-2$ より
$$ \log_3 c_n=\sum_{k=1}^{n}(k-2)
$$
である。したがって
$$ \log_3 c_n=\frac{n(n+1)}{2}-2n
$$
より
$$ \log_3 c_n=\frac{n(n-3)}{2}
$$
である。
最後に、$c_n>10^{10}$ を満たす最小の $n$ を求める。
$$ c_n=3^{\frac{n(n-3)}{2}}
$$
だから、
$$ 3^{\frac{n(n-3)}{2}}>10^{10}
$$
である。両辺の常用対数をとると、
$$ \frac{n(n-3)}{2}\log_{10}3>10
$$
となる。$\log_{10}3=0.4771$ を用いると、
$$ \frac{n(n-3)}{2}>\frac{10}{0.4771}
$$
である。
$$ \frac{10}{0.4771}\fallingdotseq 20.96
$$
だから、
$$ \frac{n(n-3)}{2}\geqq 21
$$
となればよい。
$n=8$ のとき
$$ \frac{8(8-3)}{2}=20
$$
であり、条件を満たさない。
$n=9$ のとき
$$ \frac{9(9-3)}{2}=27
$$
であり、条件を満たす。
よって、$c_n>10^{10}$ を満たす最小の $n$ は
$$ 9
$$
である。
解説
第 $6$ 項までの和を第 $3$ 項までの和で割ると、公比の情報だけが残る点が重要である。
また、積 $c_n=a_1a_2\cdots a_n$ はそのまま扱うより、対数をとって和に直すのが自然である。ここでは $a_n=3^{n-2}$ となるため、$\log_3 c_n$ は等差数列の和に帰着する。
答え
**(1)**
$$ [①]=\frac{1}{3},\qquad [②]=3
$$
**(2)**
$$ [③]=-1,\qquad [④]=1
$$
**(3)**
$$ [⑤]=\frac{n(n-3)}{2},\qquad [⑥]=9
$$