基礎問題集
数学B 数列「等差数列・等比数列」の問題27 解説
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解説
方針・初手
集合 $A,B$ はそれぞれ等差数列に現れる数の集合なので、各集合の条件を合同式で表す。共通部分 $A\cap B$ は、2つの合同条件を同時に満たす整数である。
解法1
$A$ に属する数は、初項 $5$、公差 $4$ の等差数列に現れるから、
$$ 5,\ 9,\ 13,\ 17,\ \cdots
$$
である。したがって、$A$ に属する数 $n$ は
$$ n \equiv 5 \pmod{4}
$$
を満たす。これは
$$ n \equiv 1 \pmod{4}
$$
と同じである。ただし、$A$ には $1$ は含まれないことに注意する。
また、$B$ に属する数は、初項 $1$、公差 $6$ の等差数列に現れるから、
$$ 1,\ 7,\ 13,\ 19,\ \cdots
$$
である。したがって、$B$ に属する数 $n$ は
$$ n \equiv 1 \pmod{6}
$$
を満たす。
よって、共通部分 $A\cap B$ に属する数 $n$ は
$$ n \equiv 1 \pmod{4}, \qquad n \equiv 1 \pmod{6}
$$
を同時に満たす。
$4$ と $6$ の最小公倍数は $12$ であるから、
$$ n \equiv 1 \pmod{12}
$$
となる。
したがって、$1$ から $180$ までの整数のうち、この条件を満たすものは
$$ 1,\ 13,\ 25,\ 37,\ \cdots,\ 169
$$
である。
ただし、$1$ は $B$ には属するが、$A$ の初項は $5$ なので $A$ には属さない。したがって、共通部分に属するものは
$$ 13,\ 25,\ 37,\ \cdots,\ 169
$$
である。
これは初項 $13$、公差 $12$、末項 $169$ の等差数列であるから、項数を $m$ とすると
$$ 13+12(m-1)=169
$$
より、
$$ 12(m-1)=156
$$
$$ m-1=13
$$
$$ m=14
$$
である。
解法2
$A$ の要素は
$$ 5+4p
$$
と表せる。ただし $p$ は $0$ 以上の整数である。
$B$ の要素は
$$ 1+6q
$$
と表せる。ただし $q$ は $0$ 以上の整数である。
共通部分に属する数は
$$ 5+4p=1+6q
$$
を満たす。これを整理すると、
$$ 4p-6q=-4
$$
両辺を $2$ で割って、
$$ 2p-3q=-2
$$
である。
この式から、$2p=3q-2$ となるので、右辺 $3q-2$ は偶数でなければならない。したがって $q$ は偶数である。
そこで
$$ q=2r
$$
とおくと、
$$ 2p-6r=-2
$$
より、
$$ p=3r-1
$$
である。
このとき共通部分の数は
$$ 1+6q=1+12r
$$
となる。
また、$p\geqq 0$ より
$$ 3r-1\geqq 0
$$
だから、$r\geqq 1$ である。
さらに、数は $180$ 以下なので、
$$ 1+12r\leqq 180
$$
より、
$$ 12r\leqq 179
$$
したがって
$$ r\leqq 14
$$
である。
よって
$$ r=1,2,\dots,14
$$
となり、共通部分の要素の個数は $14$ 個である。
解説
この問題では、等差数列に現れる数を「合同式」で表すのが最も自然である。初項 $5$、公差 $4$ の数列は $4$ で割った余りが $1$ の数全体に近いが、$1$ 自身は含まれない点が落とし穴である。
単に
$$ n\equiv 1 \pmod{12}
$$
として $1,13,25,\dots,169$ を数えると $15$ 個になってしまうが、$1$ は $A$ に属さないため除外する必要がある。
答え
$A\cap B$ に属する要素の個数は
$$ 14
$$
個である。