基礎問題集
数学B 数列「等差数列・等比数列」の問題31 解説
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解説
方針・初手
3辺の長さが等差数列で、和が $3$ であるから、中央の辺の長さは $1$ である。したがって、3辺を小さい順に
$$ 1-d,\quad 1,\quad 1+d
$$
とおく。ただし $0<d<1$ である。
最大角と最小角の差が $90^\circ$ であることを、正弦定理を用いて辺の比に直す。
解法1
辺 $1-d,\ 1,\ 1+d$ に向かい合う角をそれぞれ $A,\ B,\ C$ とする。辺の大小と角の大小は対応するので、
$$ A<B<C
$$
である。
条件より、最大角と最小角の差は $90^\circ$ だから、
$$ C-A=90^\circ
$$
である。よって
$$ C=A+90^\circ
$$
であり、三角形の内角の和から
$$ A+B+C=180^\circ
$$
なので、
$$ A+B+(A+90^\circ)=180^\circ
$$
より
$$ B=90^\circ-2A
$$
である。
正弦定理より、辺の長さはそれぞれ向かい合う角の正弦に比例する。したがって、$1-d,\ 1,\ 1+d$ が等差数列であることから、
$$ \sin A,\quad \sin B,\quad \sin C
$$
も等差数列である。よって
$$ 2\sin B=\sin A+\sin C
$$
が成り立つ。
ここで
$$ B=90^\circ-2A,\qquad C=90^\circ+A
$$
を代入すると、
$$ 2\sin(90^\circ-2A)=\sin A+\sin(90^\circ+A)
$$
である。すなわち
$$ 2\cos 2A=\sin A+\cos A
$$
となる。
さらに
$$ \cos 2A=(\cos A+\sin A)(\cos A-\sin A)
$$
であるから、
$$ 2(\cos A+\sin A)(\cos A-\sin A)=\sin A+\cos A
$$
である。$A$ は三角形の内角なので $\sin A+\cos A>0$ より、両辺を $\sin A+\cos A$ で割って
$$ 2(\cos A-\sin A)=1
$$
を得る。したがって
$$ \cos A-\sin A=\frac{1}{2}
$$
である。
ここで $t=\tan A$ とおく。$A$ は鋭角なので、
$$ \sin A=\frac{t}{\sqrt{1+t^2}},\qquad \cos A=\frac{1}{\sqrt{1+t^2}}
$$
である。したがって
$$ \frac{1-t}{\sqrt{1+t^2}}=\frac{1}{2}
$$
となる。
両辺を2乗して整理すると、
$$ 4(1-t)^2=1+t^2
$$
より
$$ 3t^2-8t+3=0
$$
である。これを解くと、
$$ t=\frac{4\pm\sqrt{7}}{3}
$$
となる。
一方、$A<B$ であり $B=90^\circ-2A$ だから、
$$ A<30^\circ
$$
である。よって
$$ 0<\tan A<\frac{1}{\sqrt{3}}
$$
でなければならない。したがって採用できるのは
$$ t=\tan A=\frac{4-\sqrt{7}}{3}
$$
である。
次に、辺の比を用いて $d$ を求める。正弦定理より、
$$ \frac{1+d}{1-d}=\frac{\sin C}{\sin A}
$$
である。ここで $C=90^\circ+A$ だから、
$$ \sin C=\sin(90^\circ+A)=\cos A
$$
である。したがって
$$ \frac{1+d}{1-d}=\frac{\cos A}{\sin A}=\frac{1}{\tan A}=\frac{1}{t}
$$
となる。
よって
$$ t(1+d)=1-d
$$
であり、
$$ d=\frac{1-t}{1+t}
$$
である。$t=\dfrac{4-\sqrt{7}}{3}$ を代入すると、
$$ \begin{aligned} d = \\ \frac{1-\frac{4-\sqrt{7}}{3}}{1+\frac{4-\sqrt{7}}{3}} \\ \frac{\sqrt{7}-1}{7-\sqrt{7}} \\ \frac{1}{\sqrt{7}} \end{aligned} $$
である。
したがって、求める3辺の長さは
$$ 1-\frac{1}{\sqrt{7}},\quad 1,\quad 1+\frac{1}{\sqrt{7}}
$$
である。
解説
3辺が等差数列で和が $3$ という条件から、中央の辺をすぐに $1$ とおける点が重要である。
また、最大角と最小角の差が $90^\circ$ という条件は、角を直接扱うよりも、正弦定理によって辺の比に対応させると処理しやすい。特に、辺が等差数列であることから、それに対応する $\sin A,\sin B,\sin C$ も等差数列になる点がこの問題の中心である。
答え
$$ 1-\frac{1}{\sqrt{7}},\quad 1,\quad 1+\frac{1}{\sqrt{7}}
$$