基礎問題集
数学B 数列「群数列」の問題4 解説
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解説
方針・初手
この数列は、分母ごとに区切ると規則が見える。
分母が $m$ の部分は
$$ \frac{1}{m},\frac{2}{m},\cdots,\frac{m-1}{m}
$$
であり、項数は $m-1$ 個である。したがって、分母 $2$ から分母 $m$ までに現れる項数は
$$ 1+2+\cdots+(m-1)=\frac{m(m-1)}{2}
$$
である。
解法1
分母が $m$ の部分までの項数は
$$ \sum_{r=2}^{m}(r-1)=1+2+\cdots+(m-1)=\frac{m(m-1)}{2}
$$
である。
(1)
$\dfrac{37}{50}$ は、分母 $50$ の部分
$$ \frac{1}{50},\frac{2}{50},\cdots,\frac{49}{50}
$$
の中の $37$ 番目である。
分母 $49$ までに現れる項数は
$$ \frac{49\cdot48}{2}=1176
$$
であるから、$\dfrac{37}{50}$ は全体では
$$ 1176+37=1213
$$
番目である。
したがって、$\dfrac{37}{50}$ は第 $1213$ 項である。
(2)
第 $1000$ 項がどの分母の部分に入るかを調べる。
分母 $45$ までの項数は
$$ \frac{45\cdot44}{2}=990
$$
である。
また、分母 $46$ までの項数は
$$ \frac{46\cdot45}{2}=1035
$$
である。
よって、第 $1000$ 項は分母 $46$ の部分に入る。分母 $45$ までに $990$ 項あるので、第 $1000$ 項は分母 $46$ の部分の
$$ 1000-990=10
$$
番目である。
したがって、第 $1000$ 項は
$$ \frac{10}{46}=\frac{5}{23}
$$
である。
なお、数列の表示の規則に従えば $\dfrac{10}{46}$ であり、有理数として簡単にすれば $\dfrac{5}{23}$ である。
(3)
まず、分母 $m$ の部分の和を求める。
$$ \frac{1}{m}+\frac{2}{m}+\cdots+\frac{m-1}{m} =\frac{1+2+\cdots+(m-1)}{m}
$$
ここで
$$ 1+2+\cdots+(m-1)=\frac{m(m-1)}{2}
$$
であるから、分母 $m$ の部分の和は
$$ \frac{1}{m}\cdot\frac{m(m-1)}{2} =\frac{m-1}{2}
$$
である。
第 $1000$ 項までは、分母 $45$ までのすべての項と、分母 $46$ の部分の最初の $10$ 項である。
分母 $2$ から分母 $45$ までの和は
$$ \sum_{m=2}^{45}\frac{m-1}{2} =\frac{1}{2}(1+2+\cdots+44)
$$
である。
よって
$$ \frac{1}{2}\cdot\frac{44\cdot45}{2}=495
$$
である。
次に、分母 $46$ の部分の最初の $10$ 項の和は
$$ \frac{1}{46}+\frac{2}{46}+\cdots+\frac{10}{46} =\frac{1+2+\cdots+10}{46} =\frac{55}{46}
$$
である。
したがって、初項から第 $1000$ 項までの和は
$$ 495+\frac{55}{46} =\frac{22770+55}{46} =\frac{22825}{46}
$$
である。
解説
この問題では、数列を一列に並んだまま見るのではなく、分母ごとのまとまりとして見ることが重要である。
分母 $m$ の部分には $m-1$ 個の項があり、その部分の和は $\dfrac{m-1}{2}$ になる。この2つを使えば、項番号の問題も和の問題も処理できる。
第 $1000$ 項については、分母 $45$ までで $990$ 項、分母 $46$ までで $1035$ 項となるため、分母 $46$ の部分に入ると判断する。
答え
**(1)**
第 $1213$ 項
**(2)**
第 $1000$ 項は、表示の規則では
$$ \frac{10}{46}
$$
有理数として簡単にすれば
$$ \frac{5}{23}
$$
**(3)**
初項から第 $1000$ 項までの和は
$$ \frac{22825}{46}
$$