基礎問題集
数学B 数列「群数列」の問題7 解説
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解説
方針・初手
各群の個数は $3,5,7,\cdots$ であり,第 $n$ 群には $2n+1$ 個の自然数が入っている。
第 $n$ 群の最初の数は,それ以前の群に含まれる個数を数えれば求められる。また,$\lfloor \sqrt{k}\rfloor$ は
$$ 1,1,1,2,2,2,2,2,3,\cdots
$$
のように,同じ値が $3,5,7,\cdots$ 個ずつ並ぶことに着目する。
解法1
第 $n$ 群には $2n+1$ 個の自然数が含まれる。
第 $n$ 群より前にある自然数の個数は
$$ \sum_{j=1}^{n-1}(2j+1) =2\cdot \frac{(n-1)n}{2}+(n-1) =n^2-1
$$
である。
したがって,第 $n$ 群の最初の自然数は
$$ n^2
$$
である。
また,第 $n$ 群には $2n+1$ 個の自然数が含まれるので,最後の自然数は
$$ n^2+(2n+1)-1=n^2+2n
$$
である。
よって,①,②はそれぞれ
$$ ①=n^2,\qquad ②=n^2+2n
$$
である。
次に,第 $n$ 群に含まれるすべての数の和を $S_n$ とする。第 $n$ 群は初項 $n^2$,末項 $n^2+2n$,項数 $2n+1$ の等差数列であるから,
$$ \begin{aligned} S_n &=\frac{(2n+1)\{n^2+(n^2+2n)\}}{2}\\ &=\frac{(2n+1)(2n^2+2n)}{2}\\ &=n(n+1)(2n+1) \end{aligned}
$$
である。
したがって,
$$ ③=n(n+1)(2n+1)
$$
である。
不等式
$$ \frac{S_{n+1}}{S_n}<\frac{3}{2}
$$
を考える。
$$ \begin{aligned} \frac{S_{n+1}}{S_n} &=\frac{(n+1)(n+2)(2n+3)}{n(n+1)(2n+1)}\\ &=\frac{(n+2)(2n+3)}{n(2n+1)} \end{aligned}
$$
であるから,
$$ \frac{(n+2)(2n+3)}{n(2n+1)}<\frac{3}{2}
$$
を解く。
両辺の分母は正なので,
$$ 2(n+2)(2n+3)<3n(2n+1)
$$
である。これを整理すると,
$$ \begin{aligned} 2(2n^2+7n+6)&<6n^2+3n\\ 4n^2+14n+12&<6n^2+3n\\ 0&<2n^2-11n-12 \end{aligned}
$$
となる。
$$ 2n^2-11n-12=0
$$
の正の解は
$$ n=\frac{11+\sqrt{217}}{4}
$$
であり,
$$ 6<\frac{11+\sqrt{217}}{4}<7
$$
である。よって,不等式を満たす最小の自然数 $n$ は
$$ 7
$$
である。
したがって,
$$ ④=7
$$
である。
次に,$2014$ が第何群の何番目にあるかを求める。
第 $n$ 群は
$$ n^2,\ n^2+1,\ \cdots,\ n^2+2n
$$
である。これは
$$ n^2\leq 2014 \leq n^2+2n
$$
を満たす $n$ を求めればよい。
ここで,
$$ 44^2=1936,\qquad 45^2=2025
$$
であるから,
$$ 44^2\leq 2014<45^2
$$
である。したがって,$2014$ は第 $44$ 群にある。
第 $44$ 群の最初の数は
$$ 44^2=1936
$$
であるから,$2014$ は第 $44$ 群の
$$ 2014-1936+1=79
$$
番目である。
よって,
$$ ⑤=44,\qquad ⑥=79
$$
である。
最後に,$a_k$ を $\sqrt{k}$ の整数部分とする。
$$ a_k=\lfloor \sqrt{k}\rfloor
$$
であるから,
$$ a_8=\lfloor \sqrt{8}\rfloor=2
$$
である。したがって,
$$ ⑦=2
$$
である。
また,$\lfloor \sqrt{k}\rfloor=m$ となるのは
$$ m^2\leq k <(m+1)^2
$$
のときである。したがって,$a_k=m$ となる $k$ の個数は
$$ (m+1)^2-m^2=2m+1
$$
個である。
$1$ から $15$ までについては,
$$ 1^2=1,\qquad 2^2=4,\qquad 3^2=9,\qquad 4^2=16
$$
より,
$$ \begin{aligned} a_1,a_2,a_3&=1,\\ a_4,a_5,a_6,a_7,a_8&=2,\\ a_9,a_{10},\ldots,a_{15}&=3 \end{aligned}
$$
である。
したがって,
$$ \begin{aligned} \sum_{k=1}^{15}a_k &=1\cdot 3+2\cdot 5+3\cdot 7\\ &=3+10+21\\ &=34 \end{aligned}
$$
である。
よって,
$$ ⑧=34
$$
である。
次に,
$$ 44^2=1936,\qquad 45^2=2025
$$
より,$k=1936$ から $k=2014$ までは $a_k=44$ である。
まず,$m=1$ から $43$ までの完全なまとまりの和は
$$ \sum_{m=1}^{43}m(2m+1) =\sum_{m=1}^{43}(2m^2+m)
$$
である。
これを計算すると,
$$ \begin{aligned} \sum_{m=1}^{43}(2m^2+m) &=2\sum_{m=1}^{43}m^2+\sum_{m=1}^{43}m\\ &=2\cdot \frac{43\cdot44\cdot87}{6}+\frac{43\cdot44}{2}\\ &=54868+946\\ &= 55814 \end{aligned}
$$
である。
さらに,$1936$ から $2014$ までの個数は
$$ 2014-1936+1=79
$$
個であり,その間はすべて $a_k=44$ である。したがって,
$$ \begin{aligned} \sum_{k=1}^{2014}a_k &=55814+44\cdot79\\ &=55814+3476\\ &=59290 \end{aligned}
$$
である。
よって,
$$ ⑨=59290
$$
である。
解説
この問題では,群の個数が $3,5,7,\cdots$ と並ぶことから,第 $n$ 群の最初の数が $n^2$ になる点が中心である。
また,$\lfloor\sqrt{k}\rfloor=m$ となる範囲は
$$ m^2\leq k <(m+1)^2
$$
であるため,$m$ が $2m+1$ 個ずつ現れる。この構造が最初の群分けと同じ形になっていることに気づけば,後半の和も自然に処理できる。
答え
$$ ①=n^2
$$
$$ ②=n^2+2n
$$
$$ ③=n(n+1)(2n+1)
$$
$$ ④=7
$$
$$ ⑤=44
$$
$$ ⑥=79
$$
$$ ⑦=2
$$
$$ ⑧=34
$$
$$ ⑨=59290
$$