基礎問題集
数学B 数列「数学的帰納法」の問題18 解説
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解説
方針・初手
左辺 $2^n$ は $n$ が $1$ 増えると倍になる。一方、右辺 $3n+4$ は $3$ だけ増える。したがって、最初に成り立つ値を確認し、その後は数学的帰納法で示すのが自然である。
解法1
$n \geqq 4$ を満たす整数 $n$ に対して
$$ 2^n \geqq 3n+4
$$
が成り立つことを数学的帰納法で証明する。
まず $n=4$ のとき、
$$ 2^4=16,\qquad 3\cdot 4+4=16
$$
であるから、
$$ 2^4 \geqq 3\cdot 4+4
$$
は成り立つ。
次に、$k \geqq 4$ とし、$n=k$ のときに
$$ 2^k \geqq 3k+4
$$
が成り立つと仮定する。このとき、
$$ 2^{k+1}=2\cdot 2^k
$$
であるから、帰納法の仮定より
$$ 2^{k+1} \geqq 2(3k+4) =6k+8
$$
となる。
ここで、示すべき不等式は
$$ 2^{k+1} \geqq 3(k+1)+4
$$
すなわち
$$ 2^{k+1} \geqq 3k+7
$$
である。
実際、
$$ 6k+8-(3k+7)=3k+1
$$
であり、$k \geqq 4$ だから
$$ 3k+1>0
$$
である。よって
$$ 6k+8 \geqq 3k+7
$$
が成り立つ。
したがって、
$$ 2^{k+1} \geqq 6k+8 \geqq 3k+7=3(k+1)+4
$$
となり、$n=k+1$ のときも不等式は成り立つ。
以上より、数学的帰納法によって、すべての整数 $n \geqq 4$ に対して
$$ 2^n \geqq 3n+4
$$
が成り立つ。
解法2
左辺と右辺の差を
$$ a_n=2^n-3n-4
$$
とおく。示すべきことは、$n \geqq 4$ に対して
$$ a_n \geqq 0
$$
を示すことである。
まず、
$$ a_4=2^4-3\cdot 4-4=16-12-4=0
$$
である。
次に、隣り合う項の差を調べると、
$$ \begin{aligned} a_{n+1}-a_n &={2^{n+1}-3(n+1)-4}-(2^n-3n-4) \\ &=2^{n+1}-2^n-3 \\ &=2^n-3 \end{aligned}
$$
である。
$n \geqq 4$ ならば $2^n \geqq 16$ であるから、
$$ a_{n+1}-a_n=2^n-3>0
$$
となる。したがって、数列 $a_n$ は $n \geqq 4$ において増加する。
$a_4=0$ であり、そこから増加するので、すべての整数 $n \geqq 4$ に対して
$$ a_n \geqq 0
$$
である。よって、
$$ 2^n-3n-4 \geqq 0
$$
すなわち
$$ 2^n \geqq 3n+4
$$
が成り立つ。
解説
この問題では、指数関数 $2^n$ と一次式 $3n+4$ の増え方の違いに注目することが重要である。$n=4$ では両辺が等しく、その後は $2^n$ の増加が $3n+4$ の増加を上回るため、不等式が保たれる。
解法1は標準的な数学的帰納法であり、証明問題として最も基本的である。解法2は、左辺と右辺の差を数列として扱い、その差が増加することを示す方法である。
答え
すべての整数 $n \geqq 4$ に対して、
$$ 2^n \geqq 3n+4
$$
が成り立つ。