基礎問題集
数学B 数列「数学的帰納法」の問題20 解説
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解説
方針・初手
数学的帰納法で示す。$n=1$ のときに成り立つことを確認し、$n=k$ のとき
$$ 2^{3k-2}+3^k
$$
が $5$ の倍数であると仮定して、$n=k+1$ のときも $5$ の倍数になることを示す。
解法1
命題 $P(n)$ を
$$ 2^{3n-2}+3^n \text{ は }5\text{ の倍数である}
$$
とする。
まず $n=1$ のとき、
$$ 2^{3\cdot 1-2}+3^1=2^1+3=5
$$
であるから、これは $5$ の倍数である。よって $P(1)$ は成り立つ。
次に、ある自然数 $k$ に対して $P(k)$ が成り立つと仮定する。すなわち、
$$ 2^{3k-2}+3^k
$$
は $5$ の倍数であると仮定する。
このとき、$n=k+1$ の場合を考えると、
$$ \begin{aligned} 2^{3(k+1)-2}+3^{k+1} &=2^{3k+1}+3^{k+1} \\ &=8\cdot 2^{3k-2}+3\cdot 3^k \end{aligned}
$$
である。ここで帰納法の仮定を使える形にするため、
$$ \begin{aligned} 8\cdot 2^{3k-2}+3\cdot 3^k &=3\left(2^{3k-2}+3^k\right)+5\cdot 2^{3k-2} \end{aligned}
$$
と変形する。
帰納法の仮定より、$2^{3k-2}+3^k$ は $5$ の倍数である。したがって、
$$ 3\left(2^{3k-2}+3^k\right)
$$
も $5$ の倍数である。また、
$$ 5\cdot 2^{3k-2}
$$
も $5$ の倍数である。
よって、その和である
$$ 2^{3(k+1)-2}+3^{k+1}
$$
も $5$ の倍数である。したがって $P(k+1)$ が成り立つ。
以上より、数学的帰納法によって、すべての自然数 $n$ について
$$ 2^{3n-2}+3^n
$$
は $5$ の倍数である。
解説
帰納法の仮定は $2^{3k-2}+3^k$ が $5$ の倍数であるという形なので、$n=k+1$ の式をこの形を含むように変形することが重要である。
特に、
$$ 2^{3(k+1)-2}=2^{3k+1}=8\cdot 2^{3k-2}
$$
となるため、
$$ 8\cdot 2^{3k-2}+3\cdot 3^k
$$
をそのまま扱うのではなく、
$$ 3\left(2^{3k-2}+3^k\right)+5\cdot 2^{3k-2}
$$
と分解する。これにより、帰納法の仮定で $5$ の倍数と分かっている部分と、明らかに $5$ の倍数である部分に分けられる。
答え
すべての自然数 $n$ について、
$$ 2^{3n-2}+3^n
$$
は $5$ の倍数である。