基礎問題集
数学B 数列「数学的帰納法」の問題21 解説
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解説
方針・初手
$12^2$ と $11$ を $19$ で割った余りに注目する。実際、
$$ 12^2=144\equiv 11 \pmod{19}
$$
であるから、$12^{2n-1}$ を $11^{n-1}$ を含む形に直すと、全体に $19$ の倍数が現れる。
解法1
$19$ を法として考える。
まず、
$$ 12^2=144=19\cdot 7+11
$$
より、
$$ 12^2\equiv 11 \pmod{19}
$$
である。
$n$ は自然数であり、式 $12^{2n-1}$ が現れているので $n\geqq 1$ とする。このとき、
$$ 12^{2n-1}=12(12^2)^{n-1}
$$
であるから、
$$ 12^{2n-1}\equiv 12\cdot 11^{n-1}\pmod{19}
$$
となる。
したがって、
$$ \begin{aligned} 11^{n+1}+12^{2n-1} &\equiv 11^{n+1}+12\cdot 11^{n-1} \pmod{19}\\ &=11^{n-1}(11^2+12)\\ &=11^{n-1}(121+12)\\ &=11^{n-1}\cdot 133\\ &=11^{n-1}\cdot 19\cdot 7. \end{aligned}
$$
右辺は $19$ の倍数である。
よって、
$$ 11^{n+1}+12^{2n-1}\equiv 0\pmod{19}
$$
であるから、$11^{n+1}+12^{2n-1}$ は $19$ で割り切れる。
解法2
数学的帰納法で示す。
命題 $P(n)$ を
$$ 11^{n+1}+12^{2n-1}\text{ は }19\text{ で割り切れる}
$$
とする。
まず $n=1$ のとき、
$$ 11^{2}+12^{1}=121+12=133=19\cdot 7
$$
であるから、$P(1)$ は成り立つ。
次に、ある自然数 $k$ について $P(k)$ が成り立つと仮定する。すなわち、
$$ 11^{k+1}+12^{2k-1}
$$
は $19$ で割り切れるとする。
このとき、
$$ \begin{aligned} &\left(11^{k+2}+12^{2k+1}\right)-11\left(11^{k+1}+12^{2k-1}\right)\\ &=11^{k+2}+12^{2k+1}-11^{k+2}-11\cdot 12^{2k-1}\\ &=12^{2k-1}(12^2-11)\\ &=12^{2k-1}(144-11)\\ &=12^{2k-1}\cdot 133\\ &=12^{2k-1}\cdot 19\cdot 7. \end{aligned}
$$
これは $19$ の倍数である。
また、帰納法の仮定より
$$ 11\left(11^{k+1}+12^{2k-1}\right)
$$
も $19$ の倍数である。
したがって、
$$ 11^{k+2}+12^{2k+1}
$$
も $19$ の倍数である。これは $P(k+1)$ が成り立つことを意味する。
以上より、数学的帰納法によって、すべての自然数 $n$ について
$$ 11^{n+1}+12^{2n-1}
$$
は $19$ で割り切れる。
解説
この問題の本質は、
$$ 12^2\equiv 11\pmod{19}
$$
を見抜くことである。指数 $2n-1$ は奇数なので、
$$ 12^{2n-1}=12(12^2)^{n-1}
$$
と変形できる。これにより $12^{2n-1}$ を $11^{n-1}$ と結びつけられる。
合同式で処理する解法1が最短である。数学的帰納法で示す場合も、差を取ると
$$ 12^{2k-1}(12^2-11)
$$
が現れ、同じく $12^2-11=133=19\cdot 7$ を使う形になる。
答え
すべての自然数 $n$ について、
$$ 11^{n+1}+12^{2n-1}
$$
は $19$ で割り切れる。