基礎問題集
数学B 数列「数学的帰納法」の問題34 解説
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解説
方針
与えられた式を
$$ S_n=2^{n-1}+3^{3n-2}+7^{n-1} $$
とおく。まず $n=1$ のときに成り立つことを確かめる。次に $n=k$ で $5$ の倍数であると仮定し,$n=k+1$ のときも $5$ の倍数になることを示す。
解説
$$ S_n=2^{n-1}+3^{3n-2}+7^{n-1} $$
とおく。
基底
$n=1$ のとき,
$$ S_1=2^{1-1}+3^{3\cdot 1-2}+7^{1-1}=1+3+1=5 $$
である。したがって $S_1$ は $5$ の倍数である。
帰納段階
ある自然数 $k$ に対して,
$$ S_k=2^{k-1}+3^{3k-2}+7^{k-1} $$
が $5$ の倍数であると仮定する。
このとき
$$ \begin{aligned} S_{k+1} &=2^k+3^{3(k+1)-2}+7^k \\ &=2\cdot 2^{k-1}+3^{3k+1}+7\cdot 7^{k-1} \\ &=2\cdot 2^{k-1}+27\cdot 3^{3k-2}+7\cdot 7^{k-1}. \end{aligned} $$
ここで
$$ 27\equiv 2 \pmod{5},\qquad 7\equiv 2 \pmod{5} $$
だから,
$$ \begin{aligned} S_{k+1} &\equiv 2\cdot 2^{k-1}+2\cdot 3^{3k-2}+2\cdot 7^{k-1} \pmod{5} \\ &=2\left(2^{k-1}+3^{3k-2}+7^{k-1}\right) \\ &=2S_k \pmod{5}. \end{aligned} $$
仮定より $S_k\equiv 0\pmod{5}$ なので,
$$ S_{k+1}\equiv 2S_k\equiv 0\pmod{5} $$
となる。したがって $S_{k+1}$ も $5$ の倍数である。
以上より,すべての自然数 $n$ に対して
$$ 2^{n-1}+3^{3n-2}+7^{n-1} $$
は $5$ の倍数である。
補足
実は
$$ 3^{3n-2}=3\cdot 27^{\,n-1}\equiv 3\cdot 2^{n-1}\pmod{5}, \qquad 7^{n-1}\equiv 2^{n-1}\pmod{5} $$
なので,
$$ 2^{n-1}+3^{3n-2}+7^{n-1}\equiv 5\cdot 2^{n-1}\equiv 0\pmod{5} $$
と一気に見てもよい。ただしここでは設問に合わせて数学的帰納法で示した。
答え
$$ 2^{n-1}+3^{3n-2}+7^{n-1} $$
は,すべての自然数 $n$ に対して $5$ の倍数である。