基礎問題集

数学B 数列「数学的帰納法」の問題52 解説

数学Bの数列「数学的帰納法」にある問題52の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。

MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。

数学B数列数学的帰納法問題52
  • 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
  • ログイン後にAI質問で復習
  • ログイン後に学習履歴を保存
数学B 数列 数学的帰納法 問題52の問題画像
問題画像のプレビュー

解説

方針・初手

まず $\cos 3\theta,\cos 4\theta$ は倍角・加法定理から $\cos\theta$ の多項式として表す。

後半は、$\theta$ が $\pi$ の有理数倍であると仮定すると、$2\cos\theta$ が「整数係数のモニック多項式」の有理根になることを利用する。そこから有理根定理により矛盾を導く。

解法1

$x=\cos\theta$ とおく。

倍角公式より

$$ \cos 2\theta=2x^2-1

$$

である。また

$$ \begin{aligned} \cos 3\theta &= 2\cos\theta\cos 2\theta-\cos\theta \end{aligned} $$

だから、

$$ \begin{aligned} \cos 3\theta &=2x(2x^2-1)-x \\ &=4x^3-3x. \end{aligned}

$$

したがって

$$ \cos 3\theta=4\cos^3\theta-3\cos\theta

$$

である。

次に

$$ \begin{aligned} \cos 4\theta &= 2\cos\theta\cos 3\theta-\cos 2\theta \end{aligned} $$

より、

$$ \begin{aligned} \cos 4\theta &=2x(4x^3-3x)-(2x^2-1) \\ &=8x^4-6x^2-2x^2+1 \\ &=8x^4-8x^2+1. \end{aligned}

$$

よって

$$ \cos 4\theta=8\cos^4\theta-8\cos^2\theta+1

$$

である。

次に、$\cos\theta=\dfrac{1}{p}$ のとき、$\theta=\dfrac{m}{n}\pi$ となる正の整数 $m,n$ が存在するかを調べる。

存在すると仮定する。

ここで、数列的に多項式 $P_k(X)$ を

$$ P_0(X)=2,\quad P_1(X)=X,\quad P_{k+1}(X)=XP_k(X)-P_{k-1}(X)

$$

で定める。

三角関数の公式

$$ \begin{aligned} 2\cos\alpha\cdot 2\cos k\alpha &= 2\cos (k+1)\alpha+2\cos (k-1)\alpha \end{aligned} $$

より、帰納的に

$$ P_k(2\cos\alpha)=2\cos k\alpha

$$

が成り立つ。

また、$P_1(X)=X$ はモニックな整数係数多項式であり、漸化式

$$ P_{k+1}(X)=XP_k(X)-P_{k-1}(X)

$$

から、$k\geqq 1$ に対して $P_k(X)$ は整数係数のモニック多項式である。

仮定より

$$ \theta=\frac{m}{n}\pi

$$

であるから、

$$ 2n\theta=2m\pi

$$

となる。したがって

$$ \cos 2n\theta=1

$$

である。

よって

$$ P_{2n}(2\cos\theta)=2\cos 2n\theta=2

$$

となる。

一方、$\cos\theta=\dfrac{1}{p}$ だから、

$$ 2\cos\theta=\frac{2}{p}

$$

である。したがって

$$ P_{2n}\left(\frac{2}{p}\right)-2=0

$$

となる。

つまり、$\dfrac{2}{p}$ は整数係数のモニック多項式

$$ P_{2n}(X)-2

$$

の有理根である。

有理根定理より、整数係数のモニック多項式の有理根は整数でなければならない。ところが、$p$ は $3$ 以上の素数なので $\gcd(2,p)=1$ であり、

$$ \frac{2}{p}

$$

は整数ではない。

これは矛盾である。

したがって、$\cos\theta=\dfrac{1}{p}$ のとき、

$$ \theta=\frac{m}{n}\pi

$$

となる正の整数 $m,n$ は存在しない。

解説

前半の公式は、$\cos(k+1)\theta=2\cos\theta\cos k\theta-\cos(k-1)\theta$ を使うと自然に出る。

後半の核心は、$\theta$ が $\pi$ の有理数倍ならば、$2\cos\theta$ が整数係数のモニック多項式の根になる点である。$\cos\theta$ そのものではなく $2\cos\theta$ を使うと、漸化式の係数が整数になり、モニック多項式を作りやすい。

$\cos\theta=\dfrac{1}{p}$ なら $2\cos\theta=\dfrac{2}{p}$ であり、これは $p\geqq 3$ の素数に対して整数ではない。したがって、有理根定理と矛盾する。

答え

**(1)**

$$ \cos 3\theta=4\cos^3\theta-3\cos\theta

$$

$$ \cos 4\theta=8\cos^4\theta-8\cos^2\theta+1

$$

**(2)**

$\cos\theta=\dfrac{1}{p}$ のとき、

$$ \theta=\frac{m}{n}\pi

$$

となる正の整数 $m,n$ は存在しない。

認証状態を確認しています...
MathGrAIl
使い方 マイページ

大学入試数学を、1問ずつ深く解く。

大学別演習と分野別基礎問題演習に対応。解説閲覧とAI質問で効率よく学べます。

今日の一問
基礎問題集から毎日1問を出題します
-
読み込み中...
今日の一問を準備しています...

読み込み中...

科目を選択してください

トピックを選ぶと問題一覧を表示します。

読み込み中...

演習条件を選択してください

大学・文理を選ぶと、年度ごとの問題一覧を表示します。

年度・問題を読み込み中...
- - - -
年度一覧から解きたい問題を選択してください。
答案画像を提出すると、AIが採点して改善点を返します。最大3枚まで追加できます。
クリックまたはドラッグ&ドロップで答案画像を選択(最大3枚)
この問題について質問してください。