基礎問題集
数学B 数列「漸化式の応用」の問題6 解説
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解説
方針・初手
隣り合う車両の少なくとも一方が赤色であるという条件は、「赤色でない車両が隣り合ってはいけない」と言い換えられる。
したがって、赤色でない車両をどの位置に置くかを数え、その各位置を青色または黄色に塗る方法を数えればよい。
解法1
赤色でない車両を $k$ 両選ぶとする。この $k$ 両は互いに隣り合ってはいけない。
$n$ 個の位置から、隣り合わないように $k$ 個の位置を選ぶ方法は
$$ {}_{n-k+1}\mathrm{C}_{k}
$$
通りである。
実際、選んだ位置を
$$ 1 \leq a_1<a_2<\cdots<a_k\leq n
$$
とすると、隣り合わない条件は
$$ a_{i+1}-a_i\geq 2
$$
である。ここで
$$ b_i=a_i-(i-1)
$$
とおくと、
$$ 1\leq b_1<b_2<\cdots<b_k\leq n-k+1
$$
となるので、これは $n-k+1$ 個から $k$ 個を選ぶことに対応する。
また、赤色でない位置はそれぞれ青色または黄色の $2$ 通りで塗れるので、赤色でない車両が $k$ 両ある場合の塗り方は
$$ {}_{n-k+1}\mathrm{C}_{k}2^k
$$
通りである。
赤色でない車両は最大でも
$$ \left\lfloor \frac{n+1}{2}\right\rfloor
$$
両まで置けるから、求める塗り方の総数は
$$ \sum_{k=0}^{\left\lfloor (n+1)/2\right\rfloor} {}_{n-k+1}\mathrm{C}_{k}2^k
$$
である。
さらに、この和は次の漸化式から簡単な形にできる。
解法2
条件を満たす $n$ 両編成の塗り方の数を $a_n$ とする。
最後尾の第 $n$ 車両に注目する。
(i) 第 $n$ 車両が赤色の場合
第 $1$ 車両から第 $n-1$ 車両までは条件を満たせばよいので、
$$ a_{n-1}
$$
通りである。
(ii) 第 $n$ 車両が青色または黄色の場合
第 $n$ 車両が赤色でないため、第 $n-1$ 車両は必ず赤色でなければならない。
第 $n$ 車両の色は青色または黄色の $2$ 通りであり、第 $1$ 車両から第 $n-2$ 車両までは条件を満たせばよいので、
$$ 2a_{n-2}
$$
通りである。
よって、$n\geq 3$ に対して
$$ a_n=a_{n-1}+2a_{n-2}
$$
が成り立つ。
初期値は
$$ a_1=3
$$
であり、また $n=2$ のときは、両方とも赤色でない場合だけが不可なので
$$ a_2=3^2-2^2=5
$$
である。
漸化式
$$ a_n=a_{n-1}+2a_{n-2}
$$
の特性方程式は
$$ x^2=x+2
$$
すなわち
$$ (x-2)(x+1)=0
$$
である。したがって、
$$ a_n=A2^n+B(-1)^n
$$
と表せる。
初期値 $a_1=3,\ a_2=5$ を代入すると、
$$ \begin{cases} 2A-B=3,\\ 4A+B=5 \end{cases}
$$
である。これを解いて
$$ A=\frac{4}{3},\qquad B=-\frac{1}{3}
$$
を得る。
よって
$$ a_n=\frac{4}{3}2^n-\frac{1}{3}(-1)^n
$$
すなわち
$$ a_n=\frac{2^{n+2}-(-1)^n}{3}
$$
である。
解説
この問題の条件は、「赤を含む隣接対」ではなく、「赤でないものが連続しない」と見直すのが本質である。
数え上げとしては、赤でない車両の位置を隣り合わないように選ぶ方法で数える解法1が直接的である。一方、最後尾に注目して場合分けすると、漸化式
$$ a_n=a_{n-1}+2a_{n-2}
$$
が自然に出る。最終的な閉じた形まで求めるなら、解法2の方が簡潔である。
答え
求める塗り方の数は
$$ \boxed{\frac{2^{n+2}-(-1)^n}{3}}
$$
通りである。
同値な形として、
$$ \boxed{ \sum_{k=0}^{\left\lfloor (n+1)/2\right\rfloor} {}_{n-k+1}\mathrm{C}_{k}2^k }
$$
とも表せる。