基礎問題集
数学B 数列「漸化式の応用」の問題10 解説
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解説
方針・初手
接線と $x$ 軸の交点を求めれば、数列 $\{x_n\}$ の漸化式が得られる。
この問題では
$$ f(x)=(2x-1)^3 $$
であるから、まず一般の点 $x=t$ における接線の式を求め、その $x$ 切片を $t$ で表す。
解法1
まず
$$ f(x)=(2x-1)^3 $$
より、
$$ f'(x)=6(2x-1)^2 $$
である。
したがって、点 $(t,f(t))$ における接線の方程式は
$$ y-(2t-1)^3=6(2t-1)^2(x-t) $$
である。
これを整理すると、
$$ \begin{aligned} y &=6(2t-1)^2(x-t)+(2t-1)^3\\ &=(2t-1)^2\{6x-6t+2t-1\}\\ &=(2t-1)^2(6x-4t-1) \end{aligned} $$
となる。
よって接線の方程式は
$$ y=(2t-1)^2(6x-4t-1) $$
である。
$t\neq \dfrac12$ のときは $2t-1\neq 0$ だから、接線と $x$ 軸の交点は
$$ 0=(2t-1)^2(6x-4t-1) $$
より
$$ x=\frac{4t+1}{6} $$
である。
したがって、数列 $\{x_n\}$ は
$$ x_{n+1}=\frac{4x_n+1}{6} $$
を満たす。
これを
$$ x_{n+1}-\frac12 $$
の形で見ると、
$$ \begin{aligned} x_{n+1}-\frac12 &=\frac{4x_n+1}{6}-\frac12\\ &=\frac{4x_n-2}{6}\\ &=\frac23\left(x_n-\frac12\right) \end{aligned} $$
である。
よって数列
$$ \left\{x_n-\frac12\right\} $$
は、公比 $\dfrac23$ の等比数列である。
また、
$$ x_1-\frac12=2-\frac12=\frac32 $$
であるから、
$$ x_n-\frac12=\frac32\left(\frac23\right)^{n-1} $$
となる。
したがって
$$ x_n=\frac12+\frac32\left(\frac23\right)^{n-1} $$
であり、特に
$$ x_n>\frac12 $$
がすべての自然数 $n$ について成り立つ。
次に、
$$ x_n=\frac12+\frac32\left(\frac23\right)^{n-1} $$
より
$$ x_{n+1}=\frac12+\frac32\left(\frac23\right)^n $$
だから、
$$ \begin{aligned} |x_{n+1}-x_n| &=\left|\frac32\left(\frac23\right)^n-\frac32\left(\frac23\right)^{n-1}\right|\\ &=\frac12\left(\frac23\right)^{n-1} \end{aligned} $$
である。
したがって条件
$$ |x_{n+1}-x_n|<\frac34\times 10^{-5} $$
は
$$ \frac12\left(\frac23\right)^{n-1}<\frac34\times 10^{-5} $$
すなわち
$$ \left(\frac32\right)^{n-1}>\frac23\times 10^5 $$
と同値である。
ここで $n=29$ のとき、
$$ 28\log_{10}\frac32 =28(\log_{10}3-\log_{10}2) >28(0.477-0.302) =4.9 $$
であるから、
$$ \left(\frac32\right)^{28}>10^{4.9}>8\times 10^4>\frac23\times 10^5 $$
となり、条件を満たす。
一方、$n=28$ のとき、
$$ 27\log_{10}\frac32 =27(\log_{10}3-\log_{10}2) <27(0.478-0.301) =4.779 $$
である。
また
$$ \log_{10}\left(\frac23\times 10^5\right) =5+\log_{10}2-\log_{10}3 >5+0.301-0.478 =4.823 $$
だから、
$$ \left(\frac32\right)^{27}<\frac23\times 10^5 $$
となり、$n=28$ では条件を満たさない。
よって、条件を満たす最小の自然数は
$$ n=29 $$
である。
解説
元の関数は
$$ f(x)=(2x-1)^3 $$
であり、ここを二乗関数に取り違えると接線の傾きも漸化式も全部変わる。
この問題では、接線の $x$ 切片が
$$ \frac{4t+1}{6} $$
と一次式で表れるため、
$$ x_{n+1}-\frac12=\frac23\left(x_n-\frac12\right) $$
という等比型の漸化式に落ちる。あとは一般項と隣接差を出し、不等式を対数で判定すればよい。
答え
**(1)**
接線の方程式は
$$ y=(2t-1)^2(6x-4t-1) $$
である。
$t\neq \dfrac12$ のとき、その接線と $x$ 軸の交点の $x$ 座標は
$$ \frac{4t+1}{6} $$
である。
**(2)**
$$ x_n=\frac12+\frac32\left(\frac23\right)^{n-1} $$
であり、したがって
$$ x_n>\frac12 $$
である。
**(3)**
条件を満たす最小の自然数は
$$ 29 $$