基礎問題集
数学B 数列「数列・確率」の問題13 解説
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解説
方針・初手
点は正の向きにしか進まず、1回の移動量は $1$ または $2$ である。したがって、座標 $n+1$ に立ち寄らないためには、座標 $n$ から座標 $n+2$ へ一気に進むしかない。
この「立ち寄らない場合」を考えると、$p_{n+1}$ を $p_n$ だけで表せる。
解法1
まず、原点から出発する。座標 $0$ にいるとき、$1$ 進む確率は
$$ \frac{1}{0+1}=1
$$
であるから、座標 $1$ には必ず立ち寄る。よって
$$ p_1=1
$$
である。
(1) 座標 $2$ に立ち寄らないのは、座標 $1$ から $2$ 進んで座標 $3$ に移る場合である。座標 $1$ から $2$ 進む確率は
$$ \frac{1}{1+1}=\frac{1}{2}
$$
であるから、
$$ p_2=1-\frac{1}{2}=\frac{1}{2}
$$
となる。
(2) 一般に、座標 $n+1$ に立ち寄らない場合を考える。点は $1$ または $2$ だけ正の向きに進むので、座標 $n+1$ を飛び越えるには、座標 $n$ から座標 $n+2$ へ進むしかない。
座標 $n$ に立ち寄る確率は $p_n$ であり、座標 $n$ から $2$ 進む確率は
$$ \frac{n}{n+1}
$$
である。したがって、座標 $n+1$ に立ち寄らない確率は
$$ p_n \cdot \frac{n}{n+1}
$$
である。
よって、
$$ p_{n+1}=1-\frac{n}{n+1}p_n
$$
を得る。
(3) この漸化式を解く。両辺に $n+1$ を掛けると、
$$ (n+1)p_{n+1}=n+1-np_n
$$
となる。ここで
$$ a_n=np_n
$$
とおくと、
$$ a_{n+1}=n+1-a_n
$$
すなわち
$$ a_{n+1}+a_n=n+1
$$
である。
また、$a_1=1\cdot p_1=1$ である。
この漸化式から値を並べると、
$$ a_1=1,\quad a_2=1,\quad a_3=2,\quad a_4=2,\quad a_5=3,\quad a_6=3,\cdots
$$
となる。したがって、
$$ a_{2m}=m,\qquad a_{2m-1}=m
$$
である。
よって、
$$ p_{2m}=\frac{a_{2m}}{2m}=\frac{m}{2m}=\frac{1}{2}
$$
また、
$$ p_{2m-1}=\frac{a_{2m-1}}{2m-1}=\frac{m}{2m-1}
$$
である。
したがって、$n$ が偶数のとき
$$ p_n=\frac{1}{2}
$$
であり、$n$ が奇数のとき、$n=2m-1$ として
$$ p_n=\frac{m}{2m-1}=\frac{n+1}{2n}
$$
である。
解説
この問題では、「座標 $n+1$ に立ち寄る確率」を直接考えるよりも、「座標 $n+1$ に立ち寄らない確率」を考えるのが重要である。
点は $1$ または $2$ しか進まないため、座標 $n+1$ を飛ばすには、直前に座標 $n$ にいて、そこから $2$ 進む場合しかない。この観察により、$p_{n+1}$ を $p_n$ だけで表す漸化式が得られる。
漸化式
$$ p_{n+1}=1-\frac{n}{n+1}p_n
$$
はそのままではやや扱いにくいが、$a_n=np_n$ とおくことで
$$ a_{n+1}+a_n=n+1
$$
という単純な形になる。ここから偶奇で規則性を読み取るのが自然である。
答え
**(1)**
$$ p_2=\frac{1}{2}
$$
**(2)**
$$ p_{n+1}=1-\frac{n}{n+1}p_n \qquad (n\geqq 1)
$$
**(3)**
$$ p_n= \begin{cases} \dfrac{1}{2} & (n\text{ が偶数})\\[6pt] \dfrac{n+1}{2n} & (n\text{ が奇数}) \end{cases}
$$