基礎問題集
数学B 数列「数列・確率」の問題29 解説
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解説
方針・初手
各回で出る数を $3$ で割った余りだけに注目する。袋の中の数 $1,2,3,4,5$ の余りはそれぞれ
$$ 1,2,0,1,2
$$
であるから,余り $0,1,2$ が出る確率はそれぞれ
$$ \frac{1}{5},\quad \frac{2}{5},\quad \frac{2}{5}
$$
である。
終了条件は「記録された数の和が $3$ の倍数になること」なので,和の余りが $0$ になった瞬間を考えればよい。
解法1
まず,$1$ 回目で終了するのは,$1$ 回目に $3$ が出る場合である。したがって
$$ p_1=\frac{1}{5}
$$
である。
次に $2$ 回目で終了するには,$1$ 回目では終了せず,$2$ 回目で和が $3$ の倍数になればよい。
$1$ 回目の余りが $1$ の場合,$2$ 回目の余りは $2$ でなければならない。また,$1$ 回目の余りが $2$ の場合,$2$ 回目の余りは $1$ でなければならない。
よって
$$ p_2=\frac{2}{5}\cdot\frac{2}{5}+\frac{2}{5}\cdot\frac{2}{5} =\frac{8}{25}
$$
である。
次に $n\geqq 3$ の場合を考える。
$1$ 回目で終了しないためには,$1$ 回目の余りが $1$ または $2$ であればよい。その確率は
$$ \frac{2}{5}+\frac{2}{5}=\frac{4}{5}
$$
である。
その後,和の余りが $1$ または $2$ である状態から,次の操作で終了しない確率を考える。
現在の和の余りが $1$ のとき,次に余り $2$ が出ると終了する。したがって終了しない確率は,余り $0$ または $1$ が出る確率であり,
$$ \frac{1}{5}+\frac{2}{5}=\frac{3}{5}
$$
である。
現在の和の余りが $2$ のときも同様に,次に余り $1$ が出ると終了するので,終了しない確率は
$$ \frac{1}{5}+\frac{2}{5}=\frac{3}{5}
$$
である。
したがって,$2$ 回目から $n-1$ 回目までの $n-2$ 回で終了しない確率は
$$ \left(\frac{3}{5}\right)^{n-2}
$$
である。
最後に,$n$ 回目で終了するには,現在の和の余りが $1$ または $2$ である状態から,和の余りを $0$ にする余りが出ればよい。その確率は,どちらの状態でも
$$ \frac{2}{5}
$$
である。
よって,$n\geqq 3$ のとき
$$ \begin{aligned} p_n &= \frac{4}{5} \left(\frac{3}{5}\right)^{n-2} \frac{2}{5} &= \frac{8}{25} \left(\frac{3}{5}\right)^{n-2} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題では,実際に出た数そのものではなく,$3$ で割った余りだけを追えばよい。和が $3$ の倍数かどうかは余りだけで決まるためである。
ポイントは,終了していない限り,和の余りは必ず $1$ または $2$ であり,そのどちらの状態でも「次に終了しない確率」が同じく $\frac{3}{5}$ になる点である。そのため,$n$ 回目まで終了しない部分が等比的に処理できる。
答え
**(1)**
$$ p_1=\frac{1}{5},\qquad p_2=\frac{8}{25}
$$
**(2)**
$n\geqq 3$ のとき
$$ p_n=\frac{8}{25}\left(\frac{3}{5}\right)^{n-2}
$$