基礎問題集
数学B 数列「数列の和」の問題9 解説
数学Bの数列「数列の和」にある問題9の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
(1) は和を逆順にも並べ、同じ和を2つ足すことで求める。
(2) は初項を $a$ とおき、数列を
$$ a,\ a+1,\ a+2,\ \ldots,\ a+2n
$$
と表す。条件を平方和の等式に直し、(1) の結果を用いて $a$ の方程式を作る。
解法1
**(1)**
求める和を
$$ S=1+2+3+\cdots+n
$$
とおく。これを逆順に書くと
$$ S=n+(n-1)+(n-2)+\cdots+1
$$
である。2つを辺々加えると、各組の和はすべて $n+1$ になるから、
$$ \begin{aligned} 2S&=(1+n)+(2+n-1)+(3+n-2)+\cdots+(n+1)\\ &=n(n+1) \end{aligned}
$$
となる。したがって、
$$ S=\frac{n(n+1)}{2}
$$
である。よって、
$$ \sum_{k=1}^{n}k=\frac{n(n+1)}{2}
$$
が示された。
**(2)**
初項を $a$ とする。公差が $1$ で、項数が $2n+1$ であるから、この数列は
$$ a,\ a+1,\ a+2,\ \ldots,\ a+2n
$$
と表される。
初項から $n+1$ 個の項の平方の和は
$$ \sum_{k=0}^{n}(a+k)^2
$$
であり、その後に続く $n$ 個の項の平方の和は
$$ \sum_{k=n+1}^{2n}(a+k)^2
$$
である。条件より、
$$ \sum_{k=0}^{n}(a+k)^2=\sum_{k=n+1}^{2n}(a+k)^2
$$
である。
まず左辺を計算する。
$$ \begin{aligned} \sum_{k=0}^{n}(a+k)^2 &=\sum_{k=0}^{n}(a^2+2ak+k^2)\\ &=(n+1)a^2+2a\sum_{k=0}^{n}k+\sum_{k=0}^{n}k^2\\ &=(n+1)a^2+a n(n+1)+\frac{n(n+1)(2n+1)}{6} \end{aligned}
$$
次に右辺を計算する。まず
$$ \sum_{k=n+1}^{2n}k=\sum_{k=1}^{2n}k-\sum_{k=1}^{n}k
$$
であるから、(1) より
$$ \begin{aligned} \sum_{k=n+1}^{2n}k &=\frac{2n(2n+1)}{2}-\frac{n(n+1)}{2}\\ &=n(2n+1)-\frac{n(n+1)}{2}\\ &=\frac{n(3n+1)}{2} \end{aligned}
$$
である。また、
$$ \sum_{k=n+1}^{2n}k^2=\sum_{k=1}^{2n}k^2-\sum_{k=1}^{n}k^2
$$
であり、
$$ \sum_{k=1}^{m}k^2=\frac{m(m+1)(2m+1)}{6}
$$
を用いると、
$$ \begin{aligned} \sum_{k=n+1}^{2n}k^2 &=\frac{2n(2n+1)(4n+1)}{6}-\frac{n(n+1)(2n+1)}{6}\\ &=\frac{n(2n+1)(7n+1)}{6} \end{aligned}
$$
となる。したがって右辺は
$$ \begin{aligned} \sum_{k=n+1}^{2n}(a+k)^2 &=na^2+2a\sum_{k=n+1}^{2n}k+\sum_{k=n+1}^{2n}k^2\\ &=na^2+a n(3n+1)+\frac{n(2n+1)(7n+1)}{6} \end{aligned}
$$
である。
よって条件式は
$$ (n+1)a^2+a n(n+1)+\frac{n(n+1)(2n+1)}{6} =na^2+a n(3n+1)+\frac{n(2n+1)(7n+1)}{6}
$$
となる。これを整理する。
$$ \begin{aligned} 0 &=na^2-(n+1)a^2+a n(3n+1)-a n(n+1)\\ &\quad+\frac{n(2n+1)(7n+1)}{6}-\frac{n(n+1)(2n+1)}{6}\\ &=-a^2+2n^2a+n^2(2n+1) \end{aligned}
$$
したがって、
$$ a^2-2n^2a-n^2(2n+1)=0
$$
である。これを解くと、
$$ \begin{aligned} a &=\frac{2n^2\pm\sqrt{4n^4+4n^2(2n+1)}}{2}\\ &=n^2\pm n\sqrt{n^2+2n+1}\\ &=n^2\pm n(n+1) \end{aligned}
$$
となる。よって、
$$ a=-n,\quad a=n(2n+1)
$$
である。
解説
(2) では、項そのものではなく平方和を比較するため、初項を $a$ とおいて展開し、$a$ についての2次方程式に持ち込むのが自然である。
注意すべき点は、前半が $n+1$ 個、後半が $n$ 個であることである。項数が異なるため、単純な対称性だけでは決まらず、平方和を正確に計算する必要がある。
また、初項については2つの値が出る。問題文に正の数列などの条件はないので、両方とも答えとして認める必要がある。
答え
**(1)**
$$ \sum_{k=1}^{n}k=\frac{n(n+1)}{2}
$$
**(2)**
初項は
$$ -n,\quad n(2n+1)
$$
である。