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数学B 数列「数列の和」の問題57 解説
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解説
方針・初手
連続する自然数の和は、初項を $k$、項数を $n$ とおくと扱いやすい。ただし、$k$ は自然数、$n$ は $2$ 以上の整数である。
このとき和は
$$ k+(k+1)+\cdots+(k+n-1)=\frac{n(2k+n-1)}{2}
$$
である。この形に直して、項数 $n$ の条件を調べる。
解法1
初項を $k$、項数を $n$ とすると、
$$ N=\frac{n(2k+n-1)}{2}
$$
である。
(1)
$N=2020$ とすると、
$$ 2020=\frac{n(2k+n-1)}{2}
$$
より、
$$ 4040=n(2k+n-1)
$$
である。
また $k\geqq 1$ なので、
$$ 2k+n-1\geqq n+1
$$
である。したがって、
$$ 4040=n(2k+n-1)\geqq n(n+1)
$$
となるから、
$$ n(n+1)\leqq 4040
$$
である。よって $n\leqq 63$ でよい。
ここで
$$ 4040=2^3\cdot 5\cdot 101
$$
だから、$63$ 以下の正の約数は
$$ 1,\ 2,\ 4,\ 5,\ 8,\ 10,\ 20,\ 40
$$
である。$n=1$ は「2個以上」という条件に合わないので除く。
式
$$ k=\frac{4040/n-n+1}{2}
$$
を用いて調べる。
$n=2,4,10,20$ のときは、それぞれ $4040/n-n+1$ が奇数となるため、$k$ は整数にならない。
一方、
$$ n=5
$$
のとき、
$$ k=\frac{808-5+1}{2}=402
$$
であるから、
$$ 2020=402+403+404+405+406
$$
である。
また、
$$ n=8
$$
のとき、
$$ k=\frac{505-8+1}{2}=249
$$
であるから、
$$ 2020=249+250+251+252+253+254+255+256
$$
である。
さらに、
$$ n=40
$$
のとき、
$$ k=\frac{101-40+1}{2}=31
$$
であるから、
$$ 2020=31+32+\cdots+70
$$
である。
よって、求める表し方はこの $3$ 通りである。
(2)
$2^a$ が $2$ 個以上の連続する自然数の和で表せると仮定する。
初項を $k$、項数を $n$ とすると、
$$ 2^a=\frac{n(2k+n-1)}{2}
$$
である。ただし、$k\geqq 1,\ n\geqq 2$ である。
**(i)**
$n$ が奇数のとき
$n$ は $2^a$ の約数である。ところが $n\geqq 2$ かつ $n$ は奇数なので、$n$ は $1$ より大きい奇数である。
しかし、$2^a$ の正の約数はすべて $2$ の累乗であり、$1$ より大きい奇数の約数をもたない。これは矛盾である。
**(ii)**
$n$ が偶数のとき
$n/2$ は整数であり、
$$ 2^a=\frac{n}{2}(2k+n-1)
$$
と書ける。
このとき $n$ は偶数なので、$2k+n-1$ は奇数である。また $k\geqq 1,\ n\geqq 2$ より、
$$ 2k+n-1\geqq 3
$$
である。
したがって、$2^a$ は $1$ より大きい奇数の約数をもつことになる。これは $2^a$ の約数の性質に反する。
以上より、$2^a$ は $2$ 個以上の連続する自然数の和で表せない。
(3)
$2^a(2b+1)$ が連続する自然数の和で表せることを、実際に構成して示す。
ここで $b$ は自然数なので、$2b+1\geqq 3$ である。
**(i)**
$b\leqq 2^a-1$ のとき
次の $2b+1$ 個の連続する自然数を考える。
$$ 2^a-b,\ 2^a-b+1,\ \ldots,\ 2^a,\ \ldots,\ 2^a+b
$$
$b\leqq 2^a-1$ より、
$$ 2^a-b\geqq 1
$$
なので、これらはすべて自然数である。
この和は、初項と末項の平均が $2^a$、項数が $2b+1$ だから、
$$ (2b+1)\cdot 2^a=2^a(2b+1)
$$
である。
よって、この場合は $2^a(2b+1)$ を $2$ 個以上の連続する自然数の和で表せる。
**(ii)**
$b\geqq 2^a$ のとき
次の $2^{a+1}$ 個の連続する自然数を考える。
$$ b-2^a+1,\ b-2^a+2,\ \ldots,\ b+2^a
$$
$b\geqq 2^a$ より、
$$ b-2^a+1\geqq 1
$$
なので、これらはすべて自然数である。
この和は、
$$ \frac{2^{a+1}{(b-2^a+1)+(b+2^a)}}{2}
$$
である。したがって、
$$ \frac{2^{a+1}(2b+1)}{2}=2^a(2b+1)
$$
となる。
よって、この場合も $2^a(2b+1)$ を $2$ 個以上の連続する自然数の和で表せる。
以上より、任意の自然数 $a,b$ について、$2^a(2b+1)$ は $2$ 個以上の連続する自然数の和で表せる。
解説
連続する自然数の和では、初項と項数を置いて
$$ N=\frac{n(2k+n-1)}{2}
$$
と表すのが基本である。
特に重要なのは、$N$ が連続する自然数の和で表せるなら、$N$ は $1$ より大きい奇数の約数をもつ、という点である。したがって、$2$ の累乗は表せない。
逆に、$2^a(2b+1)$ のように $1$ より大きい奇数部分をもつ数は、奇数個の項で中央を $2^a$ にするか、偶数個の項で調整することにより、必ず連続する自然数の和として構成できる。
答え
**(1)**
$$ 2020=402+403+404+405+406
$$
$$ 2020=249+250+251+252+253+254+255+256
$$
$$ 2020=31+32+\cdots+70
$$
以上の $3$ 通り。
**(2)**
$2^a$ は $2$ 個以上の連続する自然数の和で表せない。
**(3)**
任意の自然数 $a,b$ について、$2^a(2b+1)$ は $2$ 個以上の連続する自然数の和で表せる。