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数学B 数列「数列の和」の問題67 解説
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解説
方針・初手
三角形の辺を方程式で表し、格子点を $x$ 座標ごとに数える。特に、辺 $AB$ は傾きが一定であるため、線分上の格子点数は $x$ 座標の整数値の個数として数えられる。
内部の格子点数は、各整数 $x$ に対して、上下の境界線の間に入る整数 $y$ の個数を数えて和を取る。
解法1
点 $A(n,0)$、点 $B\left(\dfrac{n}{2},n\right)$ を通る直線 $AB$ の傾きは
$$ \begin{aligned} \frac{n-0}{\frac{n}{2}-n} &= \frac{n}{-\frac{n}{2}} \\ -2 \end{aligned} $$
である。したがって、点 $A(n,0)$ を通ることから
$$ y=-2(x-n)
$$
すなわち
$$ y=-2x+2n
$$
である。
よって、直線 $AB$ の方程式は
$$ y=-2x+2n
$$
である。
次に、線分 $AB$ 上の格子点を数える。線分 $AB$ 上では
$$ y=-2x+2n
$$
であり、$x$ が整数ならば $y$ も整数である。
また、線分 $AB$ 上の $x$ 座標は
$$ \frac{n}{2}\leqq x\leqq n
$$
を満たす。したがって、格子点の個数は、この範囲にある整数 $x$ の個数に等しい。
よって
$$ f(n)=n-\left\lceil \frac{n}{2}\right\rceil+1
$$
である。
$n=6$ のとき、
$$ f(6)=6-3+1=4
$$
である。
$n=9$ のとき、
$$ f(9)=9-5+1=5
$$
である。
$n$ が偶数のとき、$n=2m$ とおくと、
$$ f(n)=2m-m+1=m+1=\frac{n}{2}+1
$$
である。
$n$ が奇数のとき、$n=2m+1$ とおくと、
$$ f(n)=2m+1-(m+1)+1=m+1=\frac{n+1}{2}
$$
である。
次に、三角形の内部の格子点数 $g(n)$ を求める。
辺 $OB$ は原点と $B\left(\dfrac{n}{2},n\right)$ を通るので、その方程式は
$$ y=2x
$$
である。
辺 $AB$ は
$$ y=-2x+2n
$$
である。
したがって、三角形の内部にある格子点 $(x,y)$ は
$$ 0<y<2x,\qquad 0<y<-2x+2n
$$
を満たす。
整数 $x$ ごとに数える。
**(i)**
$n$ が偶数のとき
$n=2m$ とおく。
$x=1,2,\ldots,m$ のとき、上側の境界は $y=2x$ である。内部なので
$$ 1\leqq y\leqq 2x-1
$$
となり、個数は $2x-1$ 個である。
したがって、この部分の個数は
$$ \sum_{x=1}^{m}(2x-1)=m^2
$$
である。
一方、$x=m+1,m+2,\ldots,2m-1$ のとき、上側の境界は $y=-2x+4m$ である。内部なので
$$ 1\leqq y\leqq -2x+4m-1
$$
となり、個数は $4m-2x-1$ 個である。
$x=m+k$ とおくと、$k=1,2,\ldots,m-1$ であり、
$$ \begin{aligned} 4m-2x-1 &= 4m-2(m+k)-1 \\ 2m-2k-1 \end{aligned} $$
である。よって、この部分の個数は
$$ \begin{aligned} \sum_{k=1}^{m-1}(2m-2k-1) &= 1+3+\cdots +(2m-3) \\ (m-1)^2 \end{aligned} $$
である。
したがって、
$$ \begin{aligned} g(n)=m^2+(m-1)^2 &= 2m^2-2m+1 \end{aligned} $$
である。$m=\dfrac{n}{2}$ より、
$$ g(n)=\frac{n^2}{2}-n+1
$$
である。
**(ii)**
$n$ が奇数のとき
$n=2m+1$ とおく。
このとき、$x=1,2,\ldots,m$ では上側の境界は $y=2x$ であるから、内部の格子点の個数は
$$ \sum_{x=1}^{m}(2x-1)=m^2
$$
である。
また、$x=m+1,m+2,\ldots,2m$ では上側の境界は
$$ \begin{aligned} y=-2x+2(2m+1) &= -2x+4m+2 \end{aligned} $$
である。内部なので、整数 $y$ の個数は
$$ -2x+4m+1
$$
個である。
$x=m+1+k$ とおくと、$k=0,1,\ldots,m-1$ であり、
$$ \begin{aligned} -2x+4m+1 &= -2(m+1+k)+4m+1 \\ 2m-1-2k \end{aligned} $$
である。よって、この部分の個数は
$$ \begin{aligned} (2m-1)+(2m-3)+\cdots+1 &= m^2 \end{aligned} $$
である。
したがって、
$$ g(n)=m^2+m^2=2m^2
$$
である。$m=\dfrac{n-1}{2}$ より、
$$ \begin{aligned} g(n)=2\left(\frac{n-1}{2}\right)^2 &= \frac{(n-1)^2}{2} \end{aligned} $$
である。
特に、
$$ g(3)=\frac{(3-1)^2}{2}=2
$$
であり、
$$ g(4)=\frac{4^2}{2}-4+1=5
$$
である。
解説
この問題では、三角形の頂点 $B\left(\dfrac{n}{2},n\right)$ が、$n$ の偶奇によって格子点になるかどうかが変わる。したがって、単純に図形の対称性だけで処理すると数え間違えやすい。
線分 $AB$ 上の格子点は、直線の方程式 $y=-2x+2n$ を使い、$x$ 座標の整数値を数えればよい。内部の格子点は、各整数 $x$ に対して上側の境界が $y=2x$ になる範囲と、$y=-2x+2n$ になる範囲に分けて数えるのが確実である。
$n$ の偶奇によって中央の扱いが変わるため、$n=2m$、$n=2m+1$ と分けて計算するのが自然である。
答え
**(1)**
$$ \boxed{y=-2x+2n}
$$
**(2)**
$$ \boxed{f(6)=4}
$$
$$ \boxed{f(9)=5}
$$
$n$ が偶数のとき、
$$ \boxed{f(n)=\frac{n}{2}+1}
$$
$n$ が奇数のとき、
$$ \boxed{f(n)=\frac{n+1}{2}}
$$
**(3)**
$$ \boxed{g(3)=2}
$$
$$ \boxed{g(4)=5}
$$
$n$ が偶数のとき、
$$ \boxed{g(n)=\frac{n^2}{2}-n+1}
$$
$n$ が奇数のとき、
$$ \boxed{g(n)=\frac{(n-1)^2}{2}}
$$