基礎問題集
数学B 数列「連立漸化式」の問題1 解説
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解説
方針・初手
まず第1式から $b_n$ を $a_n,a_{n+1}$ で表し、それを用いて $a_n$ だけの漸化式を作る。
その後、$c_n=2^n a_n$ とおくと、$c_n$ が2階差分 $0$ の数列になるため、等差数列であることが分かる。
解法1
第1式
$$ a_{n+1}=\frac{4a_n+b_n}{6}
$$
より、
$$ b_n=6a_{n+1}-4a_n
$$
である。
また、第2式より
$$ b_{n+1}=\frac{-a_n+2b_n}{6}
$$
であるから、先ほどの $b_n=6a_{n+1}-4a_n$ を代入すると、
$$ \begin{aligned} b_{n+1} &=\frac{-a_n+2(6a_{n+1}-4a_n)}{6} \\ &=\frac{12a_{n+1}-9a_n}{6} \\ &=2a_{n+1}-\frac{3}{2}a_n \end{aligned}
$$
となる。
さらに、第1式を $n+1$ に対して用いると、
$$ a_{n+2}=\frac{4a_{n+1}+b_{n+1}}{6}
$$
である。ここに上の式を代入して、
$$ \begin{aligned} a_{n+2} &=\frac{4a_{n+1}+2a_{n+1}-\frac{3}{2}a_n}{6} \\ &=a_{n+1}-\frac{1}{4}a_n \end{aligned}
$$
を得る。したがって、
$$ 4a_{n+2}-4a_{n+1}+a_n=0
$$
である。
次に、
$$ c_n=2^n a_n
$$
とおく。すなわち、
$$ a_n=\frac{c_n}{2^n}
$$
である。
先ほど示した漸化式
$$ 4a_{n+2}-4a_{n+1}+a_n=0
$$
に代入すると、
$$ 4\cdot \frac{c_{n+2}}{2^{n+2}}-4\cdot \frac{c_{n+1}}{2^{n+1}}+\frac{c_n}{2^n}=0
$$
である。両辺に $2^n$ をかけて整理すると、
$$ c_{n+2}-2c_{n+1}+c_n=0
$$
となる。これは
$$ c_{n+2}-c_{n+1}=c_{n+1}-c_n
$$
を意味するので、${c_n}$、すなわち ${2^n a_n}$ は等差数列である。
初期値から、
$$ c_1=2^1a_1=2
$$
である。また、
$$ a_2=\frac{4a_1+b_1}{6} =\frac{4\cdot 1+(-2)}{6} =\frac{1}{3}
$$
より、
$$ c_2=2^2a_2=\frac{4}{3}
$$
である。
したがって、公差は
$$ \frac{4}{3}-2=-\frac{2}{3}
$$
であるから、
$$ c_n=2+(n-1)\left(-\frac{2}{3}\right) =\frac{8-2n}{3}
$$
となる。
よって、
$$ 2^n a_n=\frac{8-2n}{3}
$$
であるから、
$$ a_n=\frac{8-2n}{3\cdot 2^n} =\frac{4-n}{3\cdot 2^{n-1}}
$$
である。
最後に $b_n$ を求める。すでに
$$ b_n=6a_{n+1}-4a_n
$$
であった。
ここで、
$$ a_n=\frac{4-n}{3\cdot 2^{n-1}}
$$
より、
$$ a_{n+1}=\frac{4-(n+1)}{3\cdot 2^n} =\frac{3-n}{3\cdot 2^n}
$$
である。したがって、
$$ \begin{aligned} b_n &=6\cdot \frac{3-n}{3\cdot 2^n} -4\cdot \frac{4-n}{3\cdot 2^{n-1}} \\ &=\frac{2(3-n)}{2^n} -\frac{4(4-n)}{3\cdot 2^{n-1}} \\ &=\frac{3(6-2n)-4(8-2n)}{3\cdot 2^n} \\ &=\frac{18-6n-32+8n}{3\cdot 2^n} \\ &=\frac{2n-14}{3\cdot 2^n} \\ &=\frac{n-7}{3\cdot 2^{n-1}} \end{aligned}
$$
となる。
解説
この問題では、2つの数列が連立して定義されているため、そのまま一般項を求めようとすると扱いにくい。
第1式から $b_n$ を消去して、まず ${a_n}$ だけの漸化式を作るのが自然である。すると、$a_n$ は
$$ 4a_{n+2}-4a_{n+1}+a_n=0
$$
という2階線形漸化式を満たす。
この漸化式は特性方程式が重解をもつ形であるが、本問では直接 $c_n=2^n a_n$ とおくことで、
$$ c_{n+2}-2c_{n+1}+c_n=0
$$
となる。これは階差が一定であることを表すので、${2^n a_n}$ が等差数列であると分かる。
$b_n$ は最後に第1式を変形した
$$ b_n=6a_{n+1}-4a_n
$$
から求めればよい。
答え
**(1)**
$$ 4a_{n+2}-4a_{n+1}+a_n=0
$$
が成り立つ。
**(2)**
$$ {2^n a_n}
$$
は初項 $2$、公差 $-\dfrac{2}{3}$ の等差数列である。
**(3)**
$$ a_n=\frac{4-n}{3\cdot 2^{n-1}}
$$
$$ b_n=\frac{n-7}{3\cdot 2^{n-1}}
$$