基礎問題集
数学B 数列「3項間漸化式」の問題4 解説
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解説
方針・初手
漸化式からまず $a_3$ を直接求める。次に $b_n=a_{n+1}-a_n$ とおくと、もとの2項間の差に関する漸化式に変形できる。最後は差の和を用いて $a_n$ を求める。
解法1
$n=1$ を代入すると、
$$ 3a_3-5a_2+2a_1=0
$$
である。$a_1=1,\ a_2=2$ より、
$$ 3a_3-5\cdot 2+2\cdot 1=0
$$
したがって、
$$ 3a_3-8=0
$$
より、
$$ a_3=\frac{8}{3}
$$
である。
次に、
$$ b_n=a_{n+1}-a_n
$$
とおく。もとの漸化式
$$ 3a_{n+2}-5a_{n+1}+2a_n=0
$$
より、
$$ 3a_{n+2}=5a_{n+1}-2a_n
$$
である。よって、
$$ \begin{aligned} b_{n+1} &=a_{n+2}-a_{n+1} \\ &=\frac{5a_{n+1}-2a_n}{3}-a_{n+1} \\ &=\frac{2a_{n+1}-2a_n}{3} \\ &=\frac{2}{3}(a_{n+1}-a_n) \\ &=\frac{2}{3}b_n \end{aligned}
$$
したがって、
$$ b_{n+1}=\frac{2}{3}b_n
$$
である。
また、
$$ b_1=a_2-a_1=2-1=1
$$
であるから、数列 ${b_n}$ は初項 $1$、公比 $\dfrac{2}{3}$ の等比数列である。よって、
$$ b_n=\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}
$$
である。
ここで、
$$ a_n=a_1+(a_2-a_1)+(a_3-a_2)+\cdots+(a_n-a_{n-1})
$$
より、
$$ a_n=1+\sum_{k=1}^{n-1}b_k
$$
である。したがって、
$$ \begin{aligned} a_n &=1+\sum_{k=1}^{n-1}\left(\frac{2}{3}\right)^{k-1} \\ &=1+\frac{1-\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}}{1-\frac{2}{3}} \\ &=1+3\left\{1-\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}\right\} \\ &=4-3\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1} \end{aligned}
$$
よって、
$$ a_n=4-3\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}
$$
である。
解説
この問題では、2階線形漸化式をそのまま解くのではなく、差 $b_n=a_{n+1}-a_n$ に注目するのが自然である。
もとの漸化式は
$$ 3a_{n+2}-5a_{n+1}+2a_n=0
$$
であり、係数の和が $3-5+2=0$ となっている。このような場合、差 $a_{n+1}-a_n$ を用いると次数を下げられることが多い。
$b_n$ が等比数列になるため、あとは $a_n$ を差の和として復元すればよい。
答え
**(1)**
$$ a_3=\frac{8}{3}
$$
**(2)**
$$ b_{n+1}=\frac{2}{3}b_n
$$
**(3)**
$$ a_n=4-3\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}
$$