基礎問題集
数学B 数列「3項間漸化式」の問題10 解説
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解説
方針・初手
(1) は非同次漸化式で、右辺に $3^n$ があるため、特解を $C3^n$ の形で考える。
(2) は特性方程式が重解をもつ型である。問題文の誘導に従い、$a_{n+2}+\alpha a_{n+1}$ と $a_{n+1}+\alpha a_n$ が比例するように $\alpha,\beta$ を決める。
解法1
**(1)**
漸化式は
$$ a_{n+1}=2a_n+5\cdot 3^n
$$
である。右辺の非同次項が $3^n$ なので、特解を $a_n=C3^n$ とおく。
これを漸化式に代入すると、
$$ C3^{n+1}=2C3^n+5\cdot 3^n
$$
両辺を $3^n$ で割って、
$$ 3C=2C+5
$$
より、
$$ C=5
$$
である。したがって、一般形は
$$ a_n=5\cdot 3^n+D\cdot 2^n
$$
と表せる。
初期条件 $a_1=3$ を代入すると、
$$ 3=5\cdot 3+D\cdot 2
$$
すなわち、
$$ 3=15+2D
$$
より、
$$ D=-6
$$
である。よって、
$$ a_n=5\cdot 3^n-6\cdot 2^n
$$
となる。
したがって、
$$ \mathrm{ア}=5,\qquad \mathrm{イ}=6
$$
である。
**(2)**
漸化式
$$ a_{n+2}+10a_{n+1}+25a_n=0
$$
について、
$$ a_{n+2}+\alpha a_{n+1}=\beta(a_{n+1}+\alpha a_n)
$$
が成り立つようにする。
右辺を展開して左辺に移すと、
$$ a_{n+2}+(\alpha-\beta)a_{n+1}-\alpha\beta a_n=0
$$
である。これが
$$ a_{n+2}+10a_{n+1}+25a_n=0
$$
と一致するためには、
$$ \alpha-\beta=10,\qquad -\alpha\beta=25
$$
が必要である。すなわち、
$$ \alpha-\beta=10,\qquad \alpha\beta=-25
$$
である。
$\beta=\alpha-10$ として代入すると、
$$ \alpha(\alpha-10)=-25
$$
より、
$$ \alpha^2-10\alpha+25=0
$$
したがって、
$$ (\alpha-5)^2=0
$$
より、
$$ \alpha=5
$$
である。このとき、
$$ \beta=5-10=-5
$$
である。
よって、
$$ \mathrm{ウ}=5,\qquad \mathrm{エ}=-5
$$
である。
次に、
$$ b_n=a_{n+1}+\alpha a_n=a_{n+1}+5a_n
$$
と定める。このとき、先ほどの式より
$$ b_{n+1}=-5b_n
$$
である。
また、
$$ b_1=a_2+5a_1=5+5\cdot 1=10
$$
であるから、
$$ b_n=10(-5)^{n-1}
$$
となる。
したがって、
$$ \mathrm{オカ}=10
$$
である。
ここで
$$ a_{n+1}+5a_n=10(-5)^{n-1}
$$
を解く。$a_n=c_n(-5)^{n-1}$ とおくと、
$$ a_{n+1}=c_{n+1}(-5)^n
$$
であり、
$$ 5a_n=5c_n(-5)^{n-1}=-c_n(-5)^n
$$
だから、
$$ a_{n+1}+5a_n=(c_{n+1}-c_n)(-5)^n
$$
である。
一方、
$$ 10(-5)^{n-1}=-2(-5)^n
$$
なので、
$$ (c_{n+1}-c_n)(-5)^n=-2(-5)^n
$$
より、
$$ c_{n+1}-c_n=-2
$$
である。
また、
$$ a_1=c_1(-5)^0=c_1
$$
であり、$a_1=1$ だから、
$$ c_1=1
$$
である。したがって、
$$ c_n=1-2(n-1)=3-2n
$$
となる。
よって、
$$ a_n=(3-2n)(-5)^{n-1}
$$
である。これを $(-5)^n$ を用いて表すと、
$$ a_n=\frac{3-2n}{-5}(-5)^n
$$
すなわち、
$$ a_n=\frac{2}{5}n(-5)^n-\frac{3}{5}(-5)^n
$$
である。
したがって、
$$ \mathrm{キ}=2,\qquad \mathrm{ク}=5,\qquad \mathrm{ケ}=3,\qquad \mathrm{コ}=5
$$
である。
解説
(1) は、非同次項が $3^n$ であり、同次部分の解が $2^n$ 型になるため、
$$ a_n=A3^n+B2^n
$$
の形を想定すればよい。初項を代入して係数を決めるだけである。
(2) は、特性方程式
$$ x^2+10x+25=0
$$
が
$$ (x+5)^2=0
$$
となる重解型である。重解の場合、一般項には $n(-5)^n$ が現れる。問題文の誘導は、この重解型を $b_n=a_{n+1}+5a_n$ によって等比数列へ落とし込む処理である。
答え
**(1)**
$$ a_n=5\cdot 3^n-6\cdot 2^n
$$
したがって、
$$ \mathrm{ア}=5,\qquad \mathrm{イ}=6
$$
**(2)**
$$ \alpha=5,\qquad \beta=-5
$$
より、
$$ \mathrm{ウ}=5,\qquad \mathrm{エ}=-5
$$
また、
$$ b_n=10(-5)^{n-1}
$$
より、
$$ \mathrm{オカ}=10
$$
さらに、
$$ a_n=\frac{2}{5}n(-5)^n-\frac{3}{5}(-5)^n
$$
であるから、
$$ \mathrm{キ}=2,\qquad \mathrm{ク}=5,\qquad \mathrm{ケ}=3,\qquad \mathrm{コ}=5
$$