基礎問題集
数学B 数列「2項間漸化式」の問題21 解説
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解説
方針・初手
与えられた式は部分和 $S_n=a_1+a_2+\cdots+a_n$ を含む式である。まず $n=1$ を代入して初項を求める。
漸化式は、$n$ の式と $n+1$ の式を並べて差を取ることで、部分和を消去して導く。
一般項は、得られた一次の非同次漸化式を解く。
解法1
$S_n=a_1+a_2+\cdots+a_n$ とおくと、条件は
$$ 2S_n=3^n-a_n-6
$$
である。
初項
$n=1$ を代入すると、$S_1=a_1$ であるから
$$ 2a_1=3-a_1-6
$$
となる。よって
$$ 3a_1=-3
$$
より
$$ a_1=-1
$$
である。
漸化式の証明
条件式を $n$ と $n+1$ について書くと、
$$ 2S_n=3^n-a_n-6
$$
$$ 2S_{n+1}=3^{n+1}-a_{n+1}-6
$$
である。
ここで $S_{n+1}=S_n+a_{n+1}$ であるから、下の式から上の式を引くと
$$ 2a_{n+1}=3^{n+1}-3^n-a_{n+1}+a_n
$$
となる。右辺の $3^{n+1}-3^n$ は
$$ 3^{n+1}-3^n=2\cdot 3^n
$$
であるから、
$$ 2a_{n+1}=2\cdot 3^n-a_{n+1}+a_n
$$
すなわち
$$ 3a_{n+1}=a_n+2\cdot 3^n
$$
である。両辺を $3$ で割って
$$ a_{n+1}=\frac{1}{3}a_n+2\cdot 3^{n-1}
$$
を得る。したがって、$n\geqq 1$ に対してこの漸化式が成り立つ。
一般項
漸化式
$$ a_{n+1}=\frac{1}{3}a_n+2\cdot 3^{n-1}
$$
を解く。
右辺に $3^{n-1}$ が現れるので、$a_n$ の特解として $a_n=A3^n$ の形を考える。これを漸化式に代入すると
$$ A3^{n+1}=\frac{1}{3}A3^n+2\cdot 3^{n-1}
$$
となる。両辺を $3^{n-1}$ で割ると
$$ 9A=A+2
$$
であるから、
$$ A=\frac{1}{4}
$$
である。
したがって、特解は
$$ a_n=\frac{1}{4}3^n
$$
である。
一方、対応する同次漸化式
$$ a_{n+1}=\frac{1}{3}a_n
$$
の一般項は
$$ C\left(\frac{1}{3}\right)^{n-1}
$$
である。よって、もとの漸化式の一般解は
$$ a_n=\frac{1}{4}3^n+C\left(\frac{1}{3}\right)^{n-1}
$$
と表せる。
初項 $a_1=-1$ を代入すると
$$ -1=\frac{1}{4}\cdot 3+C
$$
より
$$ C=-\frac{7}{4}
$$
である。
したがって
$$ a_n=\frac{1}{4}3^n-\frac{7}{4}\left(\frac{1}{3}\right)^{n-1}
$$
である。
すなわち
$$ a_n=\frac{3^n}{4}-\frac{7}{4\cdot 3^{n-1}}
$$
である。
解説
部分和を含む漸化式では、$n$ の式と $n+1$ の式を作って差を取るのが基本である。これにより $S_n$ が消え、$a_n$ と $a_{n+1}$ の関係式が得られる。
一般項を求める段階では、非同次項 $2\cdot 3^{n-1}$ に合わせて $A3^n$ 型の特解を考えると処理しやすい。同次解と特解を足し合わせ、最後に初項で定数を決めればよい。
答え
**(1)**
$$ a_1=-1
$$
**(2)**
$$ a_{n+1}=\frac{1}{3}a_n+2\cdot 3^{n-1}\qquad(n\geqq 1)
$$
が成り立つ。
**(3)**
$$ a_n=\frac{3^n}{4}-\frac{7}{4\cdot 3^{n-1}}
$$