基礎問題集
数学B 数列「2項間漸化式」の問題23 解説
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解説
方針・初手
$a_{n+1}-a_n$ を直接見ると、元の漸化式から $a_n$ を含む形になる。そこで差分 $b_n=a_{n+1}-a_n$ どうしの関係を作り、まず $b_n$ の漸化式を解く。その後、$a_n$ は差分の和として求める。
解法1
$b_n=a_{n+1}-a_n$ とおく。
元の漸化式より
$$ a_{n+1}=2a_n+n
$$
であるから、
$$ b_n=a_{n+1}-a_n=a_n+n
$$
である。
次に $b_{n+1}$ を考えると、
$$ \begin{aligned} b_{n+1} &=a_{n+2}-a_{n+1} \\ &=(2a_{n+1}+n+1)-a_{n+1} \\ &=a_{n+1}+n+1 \end{aligned}
$$
である。さらに $a_{n+1}=2a_n+n$ を代入すると、
$$ \begin{aligned} b_{n+1} &=2a_n+n+n+1 \\ &=2a_n+2n+1 \\ &=2(a_n+n)+1 \\ &=2b_n+1 \end{aligned}
$$
したがって、
$$ b_{n+1}=2b_n+1
$$
である。
また、
$$ a_2=2a_1+1=2\cdot 1+1=3
$$
より、
$$ b_1=a_2-a_1=3-1=2
$$
である。
よって $b_{n+1}=2b_n+1$ を解く。両辺に $1$ を加えると、
$$ b_{n+1}+1=2(b_n+1)
$$
となる。ここで $c_n=b_n+1$ とおくと、
$$ c_{n+1}=2c_n
$$
であり、また
$$ c_1=b_1+1=3
$$
である。したがって、
$$ c_n=3\cdot 2^{n-1}
$$
となるから、
$$ b_n=3\cdot 2^{n-1}-1
$$
である。
最後に、$b_n=a_{n+1}-a_n$ であるから、
$$ a_n=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}b_k
$$
である。したがって、
$$ \begin{aligned} a_n &=1+\sum_{k=1}^{n-1}(3\cdot 2^{k-1}-1) \\ &=1+3\sum_{k=1}^{n-1}2^{k-1}-\sum_{k=1}^{n-1}1 \\ &=1+3(2^{n-1}-1)-(n-1) \\ &=3\cdot 2^{n-1}-n-1 \end{aligned}
$$
よって、
$$ a_n=3\cdot 2^{n-1}-n-1
$$
である。
解説
この問題の要点は、元の漸化式をそのまま解くのではなく、差分 $b_n=a_{n+1}-a_n$ に注目することである。
$b_n$ は $a_n$ の増加量を表すので、$b_{n+1}$ と $b_n$ の関係を作ると、元の数列よりも扱いやすい漸化式
$$ b_{n+1}=2b_n+1
$$
が得られる。
この形は定数項つきの等比型漸化式であり、$b_n+1$ を考えると通常の等比数列になる。最後に $a_n$ を求めるときは、差分の総和
$$ a_n=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}(a_{k+1}-a_k)
$$
を使う。ここで和の範囲が $k=1$ から $n-1$ までである点に注意する。
答え
**(1)**
$$ b_{n+1}=2b_n+1
$$
**(2)**
$$ b_1=2
$$
$$ b_n=3\cdot 2^{n-1}-1
$$
**(3)**
$$ a_n=3\cdot 2^{n-1}-n-1
$$